新潟県三条市で、城跡に埋まっており、踏み入れた馬が血まみれに見えたという池。

Yuniko 「八木ヶ鼻(新潟県三条市北五百川)」 2007年 / CC BY-SA 3.0 出典
朱池とはどんな妖怪か
朱池はひとことで言えば、血に見えた池です。新潟県三条市森町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、難波麗泉「嵐渓紀行」(『旅と伝説』2巻7号通巻19号、三元社、1929年、37頁)を典拠に、馬が大怪我をして血塗られているのを見つけたので、それを村人が洗った。それは馬が怪我をしたのではなく、城跡に埋められた朱池に足を踏み入れたのだということがわかったと記します。
思い違いから始まります。
村人は血だと思って洗いました。 洗ったあとで、池の朱だったと分かります。
朱池の漢字表記と読み方
読みは「しゅいけ」です。
「朱」は、赤い顔料のことです。 水銀からつくる辰砂が代表です。
城跡に埋められていた、と書かれています。 隠されていたことになります。
朱池は血ではなかったところが違います。
朱池(しゅいけ)
日文研データベースが示す呼称。
朱の池(しゅのいけ)
「の」を入れて読む形もあります。
朱池の姿と特徴
朱池の姿は、記録に短く書かれています。
あった場所 … 城跡。
状態 … 埋められていた。
気づかれ方 … 馬の足が血塗られたように見えた。
村人のしたこと … 洗った。
分かったこと … 怪我ではなく、朱池に足を踏み入れたためだった。
池の広さや深さは書かれていません。
朱池の伝承記録
血まみれの馬
馬が大怪我をして血塗られているのを見つけました。
最初に見えたのは血でした。
村人が洗う
それを村人が洗いました。
手当てとして当たり前のことをしています。
朱池だった
それは馬が怪我をしたのではなく、城跡に埋められた朱池に足を踏み入れたのだということがわかりました。
血ではなく顔料でした。
朱池の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県三条市森町を示します。
典拠の論文名は嵐渓紀行で、五十嵐川ぞいを歩いた記録です。
朱池の正体と考えられているもの
朱池は、城跡に埋められていたとされる朱の池です。
化けたものは出てきません。 語られているのは、血に見えたものが朱だったという取り違えです。
朱は昔から貴重な顔料で、城跡に埋めたという言い方が残ります。
朱池が登場する作品
朱池を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
朱や水銀にまつわる言い伝えは各地の鉱山や城跡に残ります。
朱池が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1929年の号に嵐渓紀行が載ります。
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朱池についてよくある質問
朱池とは何ですか。
新潟県三条市森町で、城跡に埋められていたと語られる朱の池です。
なぜ馬は血まみれに見えたのですか。
朱池に足を踏み入れたためと記録されています。
朱とは何ですか。
赤い顔料のことで、水銀からつくる辰砂が代表です。
池は今もありますか。
記録は当時の出来事だけを伝えており、現在の様子は書かれていません。
朱池と併せて覚えたい言葉・用語
朱(しゅ)
赤い顔料のこと。辰砂などからつくられます。
嵐渓(らんけい)
新潟県三条市の五十嵐川上流の渓谷の呼び名です。
城跡(しろあと)
城のあった場所のことです。
朱池の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。