新潟県で、越後の弘智は死んでからも化けなかったと説き、朽ちぬ体を尊ぶに値しないとした随筆の記述。
霊怪とはどんな妖怪か
霊怪は、朽ちぬ体をめぐる評です。新潟県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、藤井小頼斎「閑際筆記」(『日本随筆大成第1期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、話者を越之後州の人として、越後国の弘智は密僧が死んでからも化けなかったものである。だから空海のように死後も体が朽ちず、髪や爪が伸びるものは尊ぶに値しないと記します。
怪異を語らずに切り捨てています。
書き手は尊ぶに値しないと言い切っています。
この図鑑には僧の化石(沖縄)も収めています。
霊怪の漢字表記と読み方
読みは「れいかい」です。
「密僧」は密教の僧のことです。
「化ける」はここでは、死後に姿が変わることを指します。
「空海」は真言宗を開いた僧です。
この図鑑には僧の化石(沖縄)も収めています。
霊怪(れいかい)
日文研データベースが示す呼称。
弘智(こうち)
記録が挙げる越後の密僧の名です。
霊怪の姿と特徴
霊怪の話は、記録に短く書かれています。
その人 … 越後国の弘智。
その身分 … 密僧。
言われていること … 死んでからも化けなかった。
引き合いに出される人 … 空海。
その言い伝え(一) … 死後も体が朽ちない。
その言い伝え(二) … 髪や爪が伸びる。
書き手の断 … 尊ぶに値しない。
弘智の姿は書かれていません。
霊怪の伝承記録
越後の弘智
越後国の弘智は密僧が死んでからも化けなかったものです。
挙げられたのは越後の僧です。
朽ちぬ体
空海のように死後も体が朽ちず、髪や爪が伸びるものがあるといいます。
伸びるのは髪や爪です。
尊ぶに値しない
だからそれは尊ぶに値しないといいます。
下されたのは評です。
霊怪の伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県までで、市郡までは示されていません。
記録は国の名で越後国と書いています。
霊怪の正体と考えられているもの
霊怪は、朽ちぬ体をめぐる評です。
姿は出てきません。 語られているのは、何が起きなかったかと、それをどう見るかです。
怪異を並べるのでなく、起きなかったことをもって断ずるところが、随筆らしい書きぶりです。
この図鑑には僧の化石(沖縄)も収めています。
霊怪が登場する作品
霊怪を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。
死後に体が朽ちないという言い伝えは高僧をめぐって各地にあり、入定の話として語られます。
霊怪が登場する随筆
日本随筆大成第1期
吉川弘文館が1976年に出した叢書です。藤井小頼斎の閑際筆記を収めます。
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霊怪についてよくある質問
霊怪とは何ですか。
新潟県に関わる、朽ちぬ体をめぐる随筆の記述です。
弘智とは誰ですか。
記録が挙げる越後国の密僧です。
何が言われているのですか。
弘智は死んでからも化けなかったということです。
書き手はどう見ていますか。
死後も体が朽ちないものは尊ぶに値しないとしています。
霊怪と併せて覚えたい言葉・用語
密僧(みっそう)
密教の僧のことです。
空海(くうかい)
真言宗を開いた僧です。
越後国(えちごのくに)
いまの新潟県にあたる国の名です。
霊怪の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。