新潟県東蒲原郡阿賀町の習わし。一月十六日に朝飯を一杯しか食べない。雪に埋もれた話がある。

Altomarina 「阿賀野川(新潟県阿賀町)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典
一パイトキとはどんな妖怪か
一パイトキは、朝飯を一杯にする日です。新潟県東蒲原郡阿賀町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、鎌田久子「一月十六日考-沖縄宮古島諸地域の行事を中心に-」(『日本常民文化紀要』成城大學大學院文學研究科、1995年)を典拠に、一月十六日には朝飯を一杯しか食べないと記します。
守った者が助かっています。
山で雪に埋もれた九人のうちで、「一パイトキ」したものだけが飛び出して助かったという話があるといいます。
この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。
一パイトキの漢字表記と読み方
読みは「いっぱいとき」です。
「一パイ」は茶碗一杯のことを指しています。
「トキ」は、時や食事のことをいう古い言い方です。
一月十六日は、正月の行事が一区切りつく日にあたります。
この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。
一パイトキ(いっぱいとき)
日文研データベースが示す呼称です。
一月十六日(いちがつじゅうろくにち)
記録が示す、この習わしの日です。
一パイトキの姿と特徴
一パイトキの話は、記録に短く書かれています。
その日 … 一月十六日。
すること … 朝飯を一杯しか食べない。
その名 … 一パイトキ。
伝わる話の場所 … 山。
起きたこと … 九人が雪に埋もれた。
助かった人 … 「一パイトキ」したもの。
その様子 … 飛び出して助かった。
なぜ一杯だと助かるのかは書かれていません。
一パイトキの伝承記録
一月十六日の朝飯
一月十六日には朝飯を一杯しか食べません。
決まっているのは一杯です。
雪に埋もれた九人
山で九人が雪に埋もれました。
埋まったのは九人です。
助かった一人
そのうちで「一パイトキ」したものだけが飛び出して助かったという話があります。
助かったのは守った者です。
一パイトキの伝承地域
公的データベースの地域欄は新潟県、市郡名の欄は東蒲原郡、区町村名の欄は阿賀町を示します。
報告の題は一月十六日考で、沖縄の宮古島を中心に各地の行事を比べています。
一パイトキの正体と考えられているもの
一パイトキは、朝飯を一杯にする日です。
姿を持つものは出てきません。 語られているのは、その日の決まりと、守った者が助かった話です。
雪に埋もれた九人のうち一人だけという語り方が、決まりを守る理由になっています。
この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。
一パイトキが登場する作品
一パイトキを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の紀要に載った論考です。
一月十六日は正月の行事が一区切りつく日で、各地に食や物忌みの決まりが残ります。
一パイトキが登場する紀要
日本常民文化紀要
成城大學大學院文學研究科が出した紀要です。1995年の号に一月十六日考が載ります。
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一パイトキについてよくある質問
一パイトキとは何ですか。
新潟県東蒲原郡阿賀町で、一月十六日に朝飯を一杯しか食べない習わしです。
どんな話が伝わっていますか。
山で雪に埋もれた九人のうち、一パイトキをした者だけが助かったといいます。
なぜ一杯なのですか。
記録にはわけまでは書かれていません。
一月十六日はどんな日ですか。
正月の行事が一区切りつく日で、各地に決まりごとが残ります。
一パイトキと併せて覚えたい言葉・用語
トキ(とき)
時や食事のことをいう古い言い方です。
東蒲原郡(ひがしかんばらぐん)
新潟県の東部、阿賀野川の上流にある郡です。
紀要(きよう)
大学などが出す研究の報告集です。
一パイトキの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。