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新潟県

油石(あぶらいし)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

油石  / アブライシ

器物と草木 各地の伝説

新潟県で、倒しても翌日には元の場所に帰っていたという石。井戸に投げ込むと上がらなくなった。

油石とはどんな妖怪か

油石は、倒しても戻る石です。新潟県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、高柳正文祖母の話(二)」(『高志路』新潟県民俗学会、1948年)を典拠に、話者を執筆者の祖母として、油石を倒しておくと翌日には元の場所に帰っている。そこで井戸に投げ込むと、それ以上あがってくることはなかったと記します。

書き手も答えを持っていません。

祖母に聞いてもこの正体はわからなかったと結ばれます。

この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。

油石の漢字表記と読み方

読みは「あぶらいし」です。

呼称の欄は「油石」、読みの欄は「アブライシ」と書かれています。

「祖母の話」は、書き手が祖母から聞いた話をまとめた題です。

「高志路」は、新潟県民俗学会が出している雑誌の名です。

この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。

油石(あぶらいし)

日文研データベースが示す呼称です。

アブライシ(あぶらいし)

データベースの読みの欄はこの形です。

油石の姿と特徴

油石の話は、記録に短く書かれています。

したこと(一) … 油石を倒しておく。
翌日のこと … 元の場所に帰っている。
したこと(二) … 井戸に投げ込む。
その結果 … それ以上あがってくることはなかった。
書き手のこと … 祖母に聞いてもこの正体はわからなかった。

石の大きさも色も書かれていません。

油石の伝承記録

  1. 倒しても戻る
  2. 井戸に投げ込む
  3. 上がってこない
  4. 正体はわからない

倒しても戻る

油石を倒しておくと翌日には元の場所に帰っています。

戻るのは一晩のうちにです。

井戸に投げ込む

そこで井戸に投げ込みました。

沈めたのは井戸へです。

上がってこない

それ以上あがってくることはありませんでした。

止まったのは水の底でです。

正体はわからない

祖母に聞いてもこの正体はわかりませんでした。

残ったのは問いです。

油石の伝承地域

公的データベースの地域欄は新潟県を示します。市郡名の欄は空欄です。

報告の題は祖母の話(二)で、一人の語り手から聞いた話を集めた回にあたります。

新潟県(にいがたけん)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

新潟県の所在地:新潟県

報告は書き手が祖母から聞いた話です。

市郡名の欄は空欄で、県より細かい地名は示されていません。

油石の正体と考えられているもの

油石は、倒しても戻る石です

顔も声もありません。 語られているのは、倒しても戻ったことと、井戸に沈めたら止まったことです。

書き手自身が正体はわからなかったと書いているところが、この話の率直さです。

この図鑑には長井戸の怪(新潟)も収めています。

油石が登場する作品

油石を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは県の民俗学会の雑誌です。

動かしても元に戻る石の話は各地にあり、埋めたり沈めたりして収めたと語られます。

油石が登場する雑誌

高志路

新潟県民俗学会が出した雑誌です。1948年の号に祖母の話が載ります。

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油石についてよくある質問

油石とは何ですか。

新潟県で、倒しても翌日には元の場所に帰っていたという石です。

どうやって収めましたか。

井戸に投げ込むと、それ以上あがってこなくなったといいます。

正体は何ですか。

記録は、祖母に聞いてもわからなかったと書いています。

誰が語った話ですか。

報告では話者を執筆者の祖母としています。

油石と併せて覚えたい言葉・用語

高志路(こしじ)

新潟県民俗学会が出している雑誌の名です。

井戸(いど)

地面を掘って水をくむようにしたものです。

民俗学会(みんぞくがっかい)

土地のならわしを調べて記録する集まりです。

油石の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「油石」