奈良県の吉野川で、天皇の琴に応じて空から下り、五度歌って舞ったとされる五人の女。

神女とはどんな妖怪か
神女はひとことで言えば、琴に応じて下りた女です。奈良県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、石川雅望「理斎随筆」(『日本随筆大成第三期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、神武天皇が吉野川に行幸した折、琴を弾いたところ、神女が空から下りてきて「おとめどもをとめさびすもから玉をたもとにまかしをとめさびすも」と5度歌い、5度袖を翻した。5人の仙女の歌のふしがそれぞれ異なっていたので、五節と名付けたと記します。
数がそろっています。
五人が五度歌い、五度袖を翻しました。 そこから五節という名が生まれたとされます。
神女の漢字表記と読み方
読みは「しんにょ」です。
「五節」は、宮中で行われた歌舞の名です。 この記録は、その起こりを語るものになっています。
「行幸」は、天皇が出かけることを指します。
歌の言葉は記録のとおりに写しました。
神女(しんにょ)
日文研データベースが示す呼称は「神女,仙女」です。
仙女(せんにょ)
同じ記録の中で言い換えられている語です。
五節(ごせち)
この出来事から生まれたとされる名です。
神女の姿と特徴
神女の様子は、記録に短く書かれています。
場所 … 吉野川。
きっかけ … 神武天皇が琴を弾いた。
現れかた … 空から下りてきた。
人数 … 五人。
歌った回数 … 五度。
袖を翻した回数 … 五度。
歌 … おとめどもをとめさびすもから玉をたもとにまかしをとめさびすも。
そこから生まれた名 … 五節。
顔つきや衣の色は書かれていません。
神女の伝承記録
吉野川の琴
神武天皇が吉野川に行幸した折、琴を弾きました。
先にあったのは琴の音です。
空から下りる
神女が空から下りてきました。
来たのは上からです。
五度の歌と袖
「おとめどもをとめさびすもから玉をたもとにまかしをとめさびすも」と5度歌い、5度袖を翻しました。
数がそろっています。
五節と名付ける
5人の仙女の歌のふしがそれぞれ異なっていたので、五節と名付けました。
名の由来はふしの違いにあります。
神女の伝承地域
公的データベースの地域欄は奈良県までで、市郡までは示されていません。
記録に出る吉野川は、奈良県内を流れる紀の川上流の呼び名です。
神女の正体と考えられているもの
神女は、歌舞の起こりとして語られた女です。
害をなすものではありません。 語られているのは、琴に応じて下り、歌い、舞ったという順序です。
そこから五節という宮中の歌舞の名が生まれたとされます。
神女が登場する作品
神女を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは日本随筆大成に収められた理斎随筆です。
五節の起こりは『古事記』や『日本書紀』にも語られ、天武天皇の代の出来事とする伝えもあります。
神女が登場する随筆
理斎随筆
石川雅望の随筆。日本随筆大成第三期に収められています。
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神女についてよくある質問
神女とは何ですか。
奈良県の吉野川で、天皇の琴に応じて空から下りたと語られる五人の女です。
何をしましたか。
五度歌い、五度袖を翻したと記録されています。
五節とは何ですか。
宮中で行われた歌舞の名で、この出来事から名付けられたとされます。
歌の意味は分かりますか。
記録は歌の言葉を写すのみで、意味は述べていません。
神女と併せて覚えたい言葉・用語
五節(ごせち)
宮中で行われた歌舞の名です。
行幸(ぎょうこう)
天皇が出かけることです。
吉野川(よしのがわ)
奈良県を流れる紀の川上流の呼び名です。
神女の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。