奈良市月ヶ瀬で、女が行くと荒れるという滝。女官に水浴びさせたら大雨になったと伝わる。

龍王の滝とはどんな妖怪か
龍王の滝は、女が行くと荒れる滝です。奈良県奈良市月ヶ瀬の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、阿部奈南、進藤秀樹、垣崎仁志「月ヶ瀬村の伝説と世間話」(『昔話「研究と資料」』三弥井書店、2001年)を典拠に、竜王の滝という滝は女が行くと荒れるという。興原遠江守が、そこで女官に水浴びさせたら大雨になったとか、腰巻を洗濯したら夕立が降ったという言い伝えがあると記します。
試した人がいます。
興原遠江守が女官に水浴びさせたら大雨になったというのです。
この図鑑には滝霊王(滋賀)も収めています。
龍王の滝の漢字表記と読み方
読みは「りゅうおうのたき」です。
データベースの呼称欄は「龍王の滝」、記録の本文は「竜王の滝」と書きます。
「女官」は、宮中に仕える女のことです。
「腰巻」は、女が腰に巻いた布のことです。
この図鑑には滝霊王(滋賀)も収めています。
龍王の滝(りゅうおうのたき)
日文研データベースが示す呼称。記録の本文は「竜王の滝」と書きます。
月ヶ瀬(つきがせ)
データベースが示す区町村名です。
龍王の滝の姿と特徴
龍王の滝の話は、記録に短く書かれています。
その滝 … 竜王の滝。
言われていること … 女が行くと荒れる。
試した人 … 興原遠江守。
したこと(一) … そこで女官に水浴びさせた。
その結果 … 大雨になった。
したこと(二) … 腰巻を洗濯した。
その結果 … 夕立が降った。
滝の高さは書かれていません。
龍王の滝の伝承記録
女が行くと荒れる
竜王の滝という滝は女が行くと荒れるといいます。
荒れるのは水です。
女官に水浴びさせる
興原遠江守が、そこで女官に水浴びさせたら大雨になったといいます。
降ったのは大雨です。
腰巻を洗う
腰巻を洗濯したら夕立が降ったという言い伝えもあります。
呼んだのは夕立です。
龍王の滝の伝承地域
公的データベースの地域欄は奈良県、市郡名の欄は奈良市、区町村名の欄は月ヶ瀬を示します。
論文名は旧村名で月ヶ瀬村と書かれています。
龍王の滝の正体と考えられているもの
龍王の滝は、女が行くと荒れる滝です。
姿は出てきません。 語られているのは、何をすると荒れるかと、誰が試したかです。
雨を嫌うのでなく呼ぶという向きで語られるところが、雨乞いの場としての顔をのぞかせます。
この図鑑には滝霊王(滋賀)も収めています。
龍王の滝が登場する作品
龍王の滝を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは昔話の学会誌です。
女が近づくと荒れる水場の話は各地にあり、雨乞いの場として使われた土地もあります。
龍王の滝が登場する学会誌
昔話「研究と資料」
三弥井書店が出した雑誌です。2001年の号に月ヶ瀬村の伝説と世間話が載ります。
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龍王の滝についてよくある質問
龍王の滝とは何ですか。
奈良市月ヶ瀬にあるという、女が行くと荒れる滝です。
誰が試したのですか。
興原遠江守という人です。
何が起きましたか。
女官に水浴びさせたら大雨になったといいます。
ほかの言い伝えは。
腰巻を洗濯したら夕立が降ったというものがあります。
龍王の滝と併せて覚えたい言葉・用語
女官(にょかん)
宮中に仕える女のことです。
腰巻(こしまき)
女が腰に巻いた布のことです。
月ヶ瀬(つきがせ)
奈良県奈良市の地区の名です。
龍王の滝の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。