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奈良県

来迎(らいごう)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

来迎  / ライゴウ

そのほか 能・浄瑠璃

奈良県葛城市當麻で、中将姫の念仏に応えて尼の姿で現れた阿弥陀。曼荼羅が出来上がったという。

来迎の姿を描いた図

8-hachiro 「當麻寺の曼荼羅堂(奈良県葛城市當麻)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典

来迎とはどんな妖怪か

来迎は、尼の姿で現れた阿弥陀です。奈良県葛城市當麻の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、田中美絵説教浄瑠璃『中将姫御本地』の成立」(『伝承文学研究』三弥井書店、2001年)を典拠に、引用文献に古浄瑠璃『中将姫之御本地』寛文9年刊を挙げて、中将姫は当麻寺で出家し,念仏の功力によって正身の弥陀如来の来迎を願う。すると6日目の尼に現じた阿弥陀が来迎し,曼荼羅が出来上がったと記します。

現れた姿は仏ではありません。

現れたのは尼に現じた阿弥陀でした。

この図鑑には阿弥陀ヶ淵(京都)も収めています。

来迎の漢字表記と読み方

読みは「らいごう」です。

「来迎」は、仏が迎えに来ることです。

「功力」は、行いによって得られる力のことです。

「正身」は、その仏そのものの姿を指します。

この図鑑には阿弥陀ヶ淵(京都)も収めています。

来迎(らいごう)

日文研データベースが示す呼称。

中将姫(ちゅうじょうひめ)

記録が示す、當麻の伝説の主です。

来迎の姿と特徴

来迎の話は、記録に短く書かれています。

その人 … 中将姫。
したこと(一) … 当麻寺で出家した。
したこと(二) … 念仏の功力によって正身の弥陀如来の来迎を願った。
そのとき … 6日目。
現れた姿 … 尼に現じた阿弥陀。
したこと … 来迎した。
その結果 … 曼荼羅が出来上がった。

曼荼羅の大きさは書かれていません。

来迎の伝承記録

  1. 當麻寺で出家する
  2. 来迎を願う
  3. 六日目の尼
  4. 曼荼羅が出来る

當麻寺で出家する

中将姫は当麻寺で出家しました。

入ったのはです。

来迎を願う

念仏の功力によって正身の弥陀如来の来迎を願いました。

求めたのは迎えです。

六日目の尼

すると6日目の尼に現じた阿弥陀が来迎しました。

現れたのは尼の姿です。

曼荼羅が出来る

そして曼荼羅が出来上がりました。

残ったのは曼荼羅です。

来迎の伝承地域

公的データベースの地域欄は奈良県、市郡名の欄は葛城市、区町村名の欄は當麻を示します。

論文が扱うのは説教浄瑠璃『中将姫御本地』の成立です。

當麻(たいま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

當麻の所在地:奈良県葛城市當麻

報告は三弥井書店の伝承文学研究によります。

データベースは引用文献に古浄瑠璃『中将姫之御本地』を挙げています。

来迎の正体と考えられているもの

来迎は、尼の姿で現れた阿弥陀です

恐ろしいものではありません。 語られているのは、何を願ったかと、どんな姿で応えたかです。

願ったのが正身の姿で、応えたのが尼の姿であるところに、この話の含みがあります。

この図鑑には阿弥陀ヶ淵(京都)も収めています。

来迎が登場する作品

来迎を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは伝承文学の学会誌です。

中将姫の話は謡曲や浄瑠璃で繰り返し語られ、當麻曼荼羅の由来として広まりました。

来迎が登場する学会誌

伝承文学研究

三弥井書店が出した雑誌です。2001年の号に中将姫御本地の論考が載ります。

来迎が登場する古浄瑠璃

中将姫之御本地

寛文九年に刊行された古浄瑠璃です。データベースが引用文献に挙げています。

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来迎についてよくある質問

来迎とは何ですか。

仏が迎えに来ることで、ここでは中将姫のもとに現れた阿弥陀を指します。

誰が願ったのですか。

当麻寺で出家した中将姫です。

どんな姿でしたか。

六日目の尼に現じた阿弥陀と記録されています。

何が出来たのですか。

曼荼羅が出来上がったといいます。

来迎と併せて覚えたい言葉・用語

来迎(らいごう)

仏が迎えに来ることです。

曼荼羅(まんだら)

仏の世界を図に表したものです。

當麻(たいま)

奈良県葛城市の地名です。

来迎の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「来迎」