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長崎県

こぬか虫(こぬかむし)とはどんな妖怪か|姿と伝承

こぬか虫  / コヌカムシ

そのほか 各地の伝説

長崎県西海市で、乱暴に首実検された実盛が化したという虫。

こぬか虫の姿を描いた図

そらみみ 「西海橋(長崎県西海市)」 2014年 / CC BY-SA 出典

こぬか虫とはどんな妖怪か

こぬか虫はひとことで言えば、扱われ方を恨んだ虫です。長崎県西海市西彼町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会長崎県西彼杵郡西彼町旧亀岳村」(『民俗採訪』昭和46年度号、1972年、72頁)を典拠に、実盛は白髪だったが髪を染めていた。ある人が実盛かどうかを確かめるために田の水口に頭を持っていった。その際に足を使って乱暴に確かめたので、それを非常に残念がった実盛はこぬか虫になって出てきたというと記します。

恨んだのは、殺されたことではありません。

首を洗うとき、足を使ったことです。 扱われ方が理由になっています。

こぬか虫の漢字表記と読み方

読みは「こぬかむし」です。

斎藤実盛は平安のおわりの武将で、白髪を染めて戦い討たれたと伝わります。 稲の害虫を実盛と呼ぶ土地があります。

水口は、田に水を引き入れるところです。

この図鑑には実盛虫にまつわる話もあります。どれも虫送りの行事に結ばれます。

こぬか虫(こぬかむし)

日文研データベースが示す呼称。

実盛(さねもり)

斎藤実盛のこと。稲の害虫の名にもなります。

こぬか虫の姿と特徴

こぬか虫の姿は、記録に短く書かれています。

もと … 実盛。
実盛の様子 … 白髪だったが髪を染めていた。
したこと … ある人が実盛かどうかを確かめようとした。
場所 … 田の水口。
その確かめ方 … 足を使って乱暴に。
そのため … 非常に残念がって、こぬか虫になって出てきた。

虫の大きさや色は書かれていません。

こぬか虫の伝承記録

  1. 白髪を染めていた
  2. 田の水口で確かめる
  3. 足で扱われて虫になる

白髪を染めていた

実盛は白髪でしたが、髪を染めていました。

年を隠して戦ったと伝わります。

田の水口で確かめる

ある人が実盛かどうかを確かめるために、田の水口に頭を持っていきました。

染めた髪を洗って、白髪かどうかを見るためです。

足で扱われて虫になる

その際に足を使って乱暴に確かめました。

それを非常に残念がった実盛は、こぬか虫になって出てきました。

恨みの向く先が、確かめ方にあります。

こぬか虫の伝承地域

公的データベースの地域欄は長崎県西海市を示します。

西彼町は西彼杵半島にあたる地区です。

西彼町(せいひちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

西彼町の所在地:長崎県西海市西彼町

報告は國學院大學民俗学研究会の調査によります。

旧亀岳村での聞き取りです。

こぬか虫の正体と考えられているもの

こぬか虫は、扱われ方が理由になった虫です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、残念がったということだけです。

それでも、姿を変えています

この図鑑には実盛虫にまつわる話もあります。

こぬか虫が登場する作品

こぬか虫を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは調査報告です。

実盛が虫になる話は各地にあり、虫送りの行事に結ばれます。この図鑑には実盛虫にまつわる話もあります。

こぬか虫が登場する調査報告

民俗採訪

國學院大學民俗学研究会の調査報告です。昭和46年度号に載ります。

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こぬか虫についてよくある質問

こぬか虫とは何ですか。

長崎県西海市で、実盛が化したとされる虫です。

なぜ虫になりましたか。

足を使って乱暴に首を確かめられたのを残念がったためとされます。

実盛とは誰ですか。

平安時代末の武将、斎藤実盛のことです。

水口とは何ですか。

田に水を引き入れるところです。

こぬか虫と併せて覚えたい言葉・用語

実盛(さねもり)

斎藤実盛。稲の害虫の呼び名にもなりました。

水口(みなくち)

田に水を引き入れるところです。

虫送り(むしおくり)

稲の害虫を村の外へ送り出す行事です。

こぬか虫の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「こぬか虫」