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長崎県

神の感応(かみのかんおう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

神の感応  / カミノカンオウ

そのほか 各地の伝説

長崎県の話。難破船を曳くのに風がなく、住吉大明神に祈ると順風が吹いて着いた。

神の感応とはどんな妖怪か

神の感応は、祈って吹いた風です。長崎県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、石川雅望理斎随筆」(『日本随筆大成第三期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、長崎で寛政10年にオランダ船が難破し、修理するために船を曳航することになったが、風が吹かないと記します。

祈った人がいます。

村井喜右衛門という者が信心していた住吉大明神に祈ったところ、たちまち順風が吹いて、船が浜へ着くと同時に止んだと結ばれます。

この図鑑にはインネン(長崎)も収めています。

神の感応の漢字表記と読み方

読みは「かみのかんおう」です。

「感応」は、祈りに神が応えることです。

「寛政10年」は、西暦1798年にあたります。

「住吉大明神」は、海を守るとされる神です。

この図鑑にはインネン(長崎)も収めています。

神の感応(かみのかんおう)

日文研データベースが示す呼称です。

曳航(えいこう)

記録が示す語です。船を綱で引くことをいいます。

順風(じゅんぷう)

記録が示す語です。進む向きに吹く風をいいます。

神の感応の姿と特徴

神の感応の話は、記録に順を追って書かれています。

いつ … 寛政10年。
どこ … 長崎。
起きたこと … オランダ船が難破した。
しようとしたこと … 修理するために船を曳航する。
困ったこと … 風が吹かない。
その人 … 村井喜右衛門。
祈った先 … 信心していた住吉大明神。
起きたこと … たちまち順風が吹いた。
その終わり … 船が浜へ着くと同時に止んだ。

神の感応の伝承記録

  1. オランダ船の難破
  2. 風が吹かない
  3. 住吉に祈る
  4. 順風が吹く
  5. 着くと同時に止む

オランダ船の難破

長崎で寛政10年にオランダ船が難破しました。

起きたのは長崎の港でです。

風が吹かない

修理するために船を曳航することになりましたが、風が吹きませんでした。

止まったのは曳く力です。

住吉に祈る

村井喜右衛門が信心していた住吉大明神に祈りました。

頼ったのは海の神です。

順風が吹く

たちまち順風が吹きました。

変わったのは祈ってすぐです。

着くと同時に止む

船が浜へ着くと同時に止んだといいます。

やんだのは着いた瞬間です。

神の感応の伝承地域

公的データベースの地域欄は長崎県を示すのみで、市郡名・区町村名の欄は空欄です。

記録は理斎随筆という江戸後期の随筆で、筆者自身が伝え聞いた話として記します。

長崎(ながさき)

記録が示す場所

地図で開く

長崎の所在地:長崎県

記録は長崎でと書き出します。市郡名の欄は空欄です。

寛政期の長崎はオランダ船の入る港でした。

神の感応の正体と考えられているもの

神の感応は、祈って吹いた風です

姿のあるものではありません。 語られているのは、祈ってすぐ順風が吹いたことと、着くと同時に止んだことです。

船を助けた神の話は各地の港にあり、住吉はその代表です。

この図鑑にはインネン(長崎)も収めています。

神の感応が登場する作品

神の感応を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは江戸後期の随筆と、それを収めた叢書です。

祈って風が吹く話は各地の港にあり、船を守る神の験として語られます。

神の感応が登場する古い書物

理斎随筆

石川雅望が書いた江戸後期の随筆です。

神の感応が登場する本

日本随筆大成

吉川弘文館が出した叢書です。理斎随筆を収めています。

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神の感応についてよくある質問

神の感応とは何ですか。

長崎県の話で、祈ったとたんに順風が吹いて難破船が浜に着いたというものです。

いつのことですか。

寛政10年、西暦1798年だと記されています。

誰が祈ったのですか。

村井喜右衛門という者が、信心していた住吉大明神に祈ったといいます。

風はどうなりましたか。

船が浜へ着くと同時に止んだと記されています。

神の感応と併せて覚えたい言葉・用語

感応(かんのう)

祈りに神が応えることです。

曳航(えいこう)

船を綱で引くことです。

住吉大明神(すみよしだいみょうじん)

海を守るとされる神です。

神の感応の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「神の感応」