長崎県壱岐市で、狐女房の子として生まれ、竜王の玉で鳥獣の言葉を解したという子。

ぱちょぴ 「猿岩(長崎県壱岐市郷ノ浦町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典
童子丸とはどんな妖怪か
童子丸はひとことで言えば、狐を母に持つ子です。長崎県壱岐市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、土橋里木「狐と農耕の昔話」(『民間伝承』日本民俗学会、1949年)を典拠に、狐女房と人間の間に生まれた子供がいた。この子の名を童子丸(ドジマル)といった。童子丸は、龍宮にいき、龍王の玉を貰ってきた。これを耳にあてると鳥獣の言葉を解すことができた。この子は後に、京に上り出世するが、その際竹の杖に母親の魂がこもって、いつも童子丸を護ってくれたと記します。
母は去っても続いています。
別れたあとも、竹の杖に母親の魂がこもって、いつも童子丸を護りました。
童子丸の漢字表記と読み方
読みは記録に「ドジマル」と示されています。
「狐女房」は、狐が女に化けて人の妻となる話の型です。
信太の葛の葉と安倍晴明の話も同じ型で、子が世に出る形をとります。
「竜王の玉」は、竜宮から授かる宝の一つです。
童子丸(どうじまる)
日文研データベースが示す呼称。
ドジマル(どじまる)
記録に示されている土地での読み方です。
童子丸の姿と特徴
童子丸の来歴は、記録に短く書かれています。
両親 … 狐女房と人間。
名 … 童子丸(ドジマル)。
行った先 … 龍宮。
もらったもの … 龍王の玉。
玉の力 … 耳にあてると鳥獣の言葉を解すことができる。
のちのこと … 京に上り出世する。
護ったもの … 竹の杖にこもった母親の魂。
童子丸の姿かたちは書かれていません。
童子丸の伝承記録
狐女房の子
狐女房と人間の間に生まれた子供がいました。この子の名を童子丸(ドジマル)といいました。
母が狐でした。
龍王の玉
童子丸は、龍宮にいき、龍王の玉を貰ってきました。
授かったのは海の底からです。
鳥獣の言葉
これを耳にあてると鳥獣の言葉を解すことができました。
使い方まで書かれています。
竹の杖の母
この子は後に、京に上り出世しますが、その際竹の杖に母親の魂がこもって、いつも童子丸を護ってくれました。
母は杖の形で付き添いました。
童子丸の伝承地域
公的データベースの地域欄は長崎県壱岐市を示します。
壱岐は玄界灘に浮かぶ島で、昔話の伝承が厚く残る土地です。
童子丸の正体と考えられているもの
童子丸は、狐を母に持つ子です。
害をなす者ではありません。 語られているのは、玉を授かり、言葉を解し、京で出世したという道筋です。
別れたあとも、母は竹の杖にこもって護りました。
童子丸が登場する作品
童子丸を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。
狐女房の子が世に出る話は各地にあり、信太の葛の葉と安倍晴明の伝説がよく知られます。
童子丸が登場する学会誌
民間伝承
日本民俗学会が出した雑誌です。1949年の号に狐と農耕の昔話が載ります。
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童子丸についてよくある質問
童子丸とは誰ですか。
長崎県壱岐市で、狐女房と人間の間に生まれたと語られる子です。
竜王の玉は何をしますか。
耳にあてると鳥獣の言葉を解すことができたといいます。
母はどうなりましたか。
竹の杖に魂がこもって、いつも童子丸を護ってくれたと記録されています。
狐女房とは何ですか。
狐が女に化けて人の妻となる話の型です。
童子丸と併せて覚えたい言葉・用語
狐女房(きつねにょうぼう)
狐が女に化けて人の妻となる話の型です。
龍宮(りゅうぐう)
海の底にあるとされた宮のことです。
壱岐(いき)
長崎県、玄界灘に浮かぶ島です。
童子丸の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。