長野県で、尾根を伝って現れ、水死体をあさって山に帰るとされた獣。通り道は決まっている。

Koda6029 「仲仙寺(長野県伊那市西箕輪)」 2017年 / CC BY-SA 4.0 出典
山犬とはどんな妖怪か
山犬は、道が決まっている獣です。長野県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、下條山人「山犬」(『伊那』1943年)を典拠に、山犬が尾根をつたって出現する。水死体をあさってまた山に登っていく。山犬の通る道は一定なので、人々が犬待場や迎え犬などで出会うことも多いと記します。
出会う場所に名が付いています。
「犬待場」「迎え犬」と、出会う場が呼ばれていました。
この図鑑には送り犬(各地)も収めています。
山犬の漢字表記と読み方
読みは「やまいぬ」です。
「尾根」は山の高いところの背にあたる筋です。
「一定」は、決まっているという意味です。
「伊那」は長野県南部の地名で、報告の誌名にもなっています。
この図鑑には送り犬(各地)も収めています。
山犬(やまいぬ)
日文研データベースが示す呼称。
迎え犬(むかえいぬ)
記録が示す、出会う場の呼び名です。
犬待場(いぬまちば)
記録が示す、出会う場の呼び名です。
山犬の姿と特徴
山犬の様子は、記録に短く書かれています。
現れ方 … 尾根をつたって出現する。
すること … 水死体をあさる。
そのあと … また山に登っていく。
通る道 … 一定。
そのため … 人々が出会うことも多い。
出会う場の名(一) … 犬待場。
出会う場の名(二) … 迎え犬。
山犬の姿かたちは書かれていません。
山犬の伝承記録
尾根をつたう
山犬が尾根をつたって出現します。
通り道は山の背です。
水死体をあさる
水死体をあさってまた山に登っていきます。
下りてくる用は死体でした。
道は一定
山犬の通る道は一定です。
決まっています。
犬待場と迎え犬
人々が犬待場や迎え犬などで出会うことも多いといいます。
出会う場に名が付いています。
山犬の伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県までで、市郡までは示されていません。
報告の誌名伊那は、長野県南部の地名です。
山犬の正体と考えられているもの
山犬は、道の決まった獣です。
必ず害をなすわけではありません。 語られているのは、通る道が一定なことと、出会う場に名があることです。
送り犬・迎え犬という言い方が、人と山犬の関わり方を示しています。
この図鑑には送り犬(各地)も収めています。
山犬が登場する作品
山犬を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の郷土雑誌です。
送り犬・迎え犬の話は各地の山村にあり、恐れられると同時に頼りにもされました。
山犬が登場する雑誌
伊那
長野県南部で出された郷土の雑誌です。1943年の号に山犬が載ります。
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山犬についてよくある質問
山犬とは何ですか。
長野県で、尾根を伝って現れると語られた獣です。
何をするのですか。
水死体をあさって、また山に登っていくと記録されています。
通り道はありますか。
一定であると記録されています。
犬待場とは何ですか。
山犬に出会うとされた場の呼び名です。
山犬と併せて覚えたい言葉・用語
尾根(おね)
山の高いところの背にあたる筋です。
送り犬(おくりいぬ)
夜道で人の後をついてくるとされた獣です。
伊那(いな)
長野県南部の地名です。
山犬の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。