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長野県

湧水の霊(わきみずのれい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

湧水の霊  / ワキミズノレイ

水の妖怪 各地の伝説

長野県木沢で、殿様や家臣が掘ると湧いた水。旱魃でも枯れず、殺された家臣はねんごろに供養された。

湧水の霊とはどんな妖怪か

湧水の霊は、掘ると湧いた水です。長野県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、下平正春木沢の伝説」(『伊那』伊那史学会、1984年)を典拠に、喉が渇いたので、殿様が地面を掘ると水が出た。別の所でも百姓に追われた家臣が地面を掘ると、水が湧き出してきた。この水は旱魃になっても決して枯れることがない。家臣は後に捕まって殺されたが、ねんごろに供養されたと記します。

掘った人が二人います。

一人は殿様、もう一人は百姓に追われた家臣です。

この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。

湧水の霊の漢字表記と読み方

読みは「わきみずのれい」です。

データベースの呼称欄は「湧水,霊」と読点で分けて示します。

「旱魃」は、雨が降らずに水が涸れることです。

「ねんごろに」は、心をこめてということです。

この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。

湧水の霊(わきみずのれい)

データベースの呼称欄は「湧水,霊」と分けて示します。

木沢(きさわ)

論文名が示す土地の名です。

湧水の霊の姿と特徴

湧水の霊の話は、記録に順を追って書かれています。

きっかけ … 喉が渇いた。
掘った人(一) … 殿様。
その結果 … 水が出た。
掘った人(二) … 百姓に追われた家臣。
その場所 … 別の所。
その結果 … 水が湧き出してきた。
その水のようす … 旱魃になっても決して枯れることがない。
家臣のその後(一) … 後に捕まって殺された。
家臣のその後(二) … ねんごろに供養された。

水の湧く場所の名は書かれていません。

湧水の霊の伝承記録

  1. 殿様が掘る
  2. 追われた家臣
  3. 枯れない水
  4. 供養される

殿様が掘る

喉が渇いたので、殿様が地面を掘ると水が出ました。

出たのはです。

追われた家臣

別の所でも百姓に追われた家臣が地面を掘ると、水が湧き出してきました。

追われていたのは家臣です。

枯れない水

この水は旱魃になっても決して枯れることがありません。

続くのは湧きです。

供養される

家臣は後に捕まって殺されましたが、ねんごろに供養されました。

残ったのはとむらいです。

湧水の霊の伝承地域

公的データベースの地域欄は長野県、市郡名の欄は上伊那郡、区町村名の欄は南信濃村を示します。

南信濃村は下伊那郡にあった村で、いまは飯田市の一部です。 データベースの郡名と食い違いますが、直さずそのまま並べておきます。

木沢(きさわ)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

木沢の所在地:長野県

報告は伊那史学会の伊那によります。

論文名は木沢の伝説です。

湧水の霊の正体と考えられているもの

湧水の霊は、掘ると湧いた水です

怪しい姿は出てきません。 語られているのは、誰が掘ったかと、その人がどうなったかです。

水の由来を語りながら、殺された家臣の供養で結ぶところが、この話の重さです。

この図鑑には六角井戸(長崎)も収めています。

湧水の霊が登場する作品

湧水の霊を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは伊那の郷土雑誌です。

掘ると湧く水の話は各地にあり、貴人や僧が掘った跡として語り伝えられます。

湧水の霊が登場する郷土誌

伊那

伊那史学会が出した雑誌です。1984年の号に木沢の伝説が載ります。

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湧水の霊についてよくある質問

湧水の霊とは何ですか。

長野県木沢で、掘ると湧いたと語られる水にまつわる話です。

誰が掘ったのですか。

喉が渇いた殿様と、百姓に追われた家臣です。

その水はどうなりましたか。

旱魃になっても決して枯れることがないといいます。

家臣はどうなりましたか。

後に捕まって殺されましたが、ねんごろに供養されました。

湧水の霊と併せて覚えたい言葉・用語

旱魃(かんばつ)

雨が降らずに水が涸れることです。

家臣(かしん)

主君に仕える人のことです。

木沢(きさわ)

長野県南部の土地の名です。

湧水の霊の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「湧水,霊」