長野県の姥捨山にある石。妻に命じられて山へ捨てられた姨の怨念が石になったという。

姨石とはどんな妖怪か
姨石は、怨念が石になったものです。長野県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、青木昆陽「昆陽漫録」(『日本随筆大成第一期』吉川弘文館、1976年)を典拠に、引用文献を『搨鴫暁筆』として、信濃国の姥捨山というのは、年来母のように慕ってきた姨を、妻の命令で甥の男が月夜に更科山に登って捨てたことからそう呼ばれるようになったと記します。
残ったのは石です。
その姨の怨念が石になったものが姨石であると結ばれます。
この図鑑には箭篦竹(長野)も収めています。
姨石の漢字表記と読み方
読みは「うばいし」です。
「姨」は、父母の姉妹のことです。
「怨念」は、恨みの思いのことです。
「信濃国」は、今の長野県にあたります。
この図鑑には箭篦竹(長野)も収めています。
姨石(うばいし)
日文研データベースが示す呼称です。
姥捨山(うばすてやま)
記録が示す山の名です。
更科山(さらしなやま)
記録が示す、登って捨てたとされる山です。
姨石の姿と特徴
姨石の話は、記録に短く書かれています。
その山 … 信濃国の姥捨山。
捨てられた人 … 年来母のように慕ってきた姨。
命じた人 … 妻。
捨てた人 … 甥の男。
そのとき … 月夜。
登った山 … 更科山。
山の名の由来 … そこから姥捨山と呼ばれるようになった。
残ったもの … 姨の怨念が石になったもの。
その名 … 姨石。
石の大きさは書かれていません。
姨石の伝承記録
母のように慕った姨
年来母のように慕ってきた姨がいました。
育てられたのは甥です。
妻の命令
妻の命令で捨てることになりました。
言い出したのは妻です。
月夜の更科山
甥の男が月夜に更科山に登って捨てました。
運んだのは月夜です。
姥捨山と呼ばれる
そのことから信濃国の姥捨山と呼ばれるようになりました。
残ったのは山の名です。
怨念が石になる
その姨の怨念が石になったものが姨石です。
形を変えたのは恨みです。
姨石の伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県を示します。市郡名の欄は空欄です。
記録が示すのは信濃国の姥捨山で、今の千曲市にあたります。
姨石の正体と考えられているもの
姨石は、怨念が石になったものです。
動くものではありません。 語られているのは、誰が誰を捨てたかと、残ったものが何かです。
慕われていた姨が捨てられたという筋が、山の名と石の両方に残っています。
この図鑑には箭篦竹(長野)も収めています。
姨石が登場する作品
姨石は、姥捨山の伝説とともに語り継がれてきました。読めるのは江戸時代の随筆です。
年老いた者を山に捨てる話は各地にあり、月の名所である姥捨山の名がよく知られます。
姨石が登場する随筆
昆陽漫録
青木昆陽が書いた随筆です。日本随筆大成第一期に収められています。
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姨石についてよくある質問
姨石とは何ですか。
長野県の姥捨山にあるという、姨の怨念が石になったものです。
誰が捨てたのですか。
妻の命令で、甥の男が月夜に更科山へ登って捨てたといいます。
姥捨山の名の由来は何ですか。
この出来事からそう呼ばれるようになったと記されています。
どこに書かれていますか。
青木昆陽の随筆「昆陽漫録」に記されています。
姨石と併せて覚えたい言葉・用語
姨(おば)
父母の姉妹のことです。
怨念(おんねん)
恨みの思いのことです。
姥捨山(うばすてやま)
長野県千曲市にある山です。月の名所として知られます。
姨石の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。