長野県諏訪市で、逃げた先の知り合いも同じ顔だったという畳一畳ほどの顔の女。

上条ジョー 「高島城の天守(長野県諏訪市)」 2010年 / パブリックドメイン 出典
大顔の女とはどんな妖怪か
大顔の女はひとことで言えば、逃げた先にも出た顔です。長野県諏訪市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、有賀恭一「郷土研究」(『郷土研究』7巻3号、1933年、33頁)を典拠に、ある晩、一人の侍が畳一畳もある大きな顔の女に出会った。慌てて逃げてから知り合いに話し掛けると、その男も同じ顔だった。狐に化かされたのであると記します。
二度目に出るのが、この話の要です。
大きさは畳一畳と記されます。 およそ縦180センチ、横90センチです。
大顔の女の漢字表記と読み方
読みは「おおがおのおんな」です。
固有の名は付いていません。 見たままが呼び名になっています。
呼称欄には狸の字も併記されますが、本文では狐に化かされたとされます。
この図鑑にはのっぺらぼうも収めています。そちらも二度目に出る形です。
大顔の女(おおがおのおんな)
日文研データベースが示す表記。
狐(きつね)
記録では狐に化かされたとされます。
大顔の女の姿と特徴
大顔の女の姿は、記録に短く書かれています。
現れた時 … ある晩。
出会った人 … 一人の侍。
姿 … 畳一畳もある大きな顔の女。
したこと … 侍は慌てて逃げた。
次に起きたこと … 知り合いに話し掛けると、その男も同じ顔だった。
受け取り方 … 狐に化かされたのである。
体についての記述はありません。 語られたのは顔の大きさです。
大顔の女の伝承記録
畳一畳の顔
ある晩、一人の侍が、畳一畳もある大きな顔の女に出会いました。
顔だけが大きいと記されます。
侍は慌てて逃げました。
知り合いも同じ顔
逃げてから知り合いに話し掛けると、その男も同じ顔でした。
逃げた先が、同じ顔でした。
この繰り返しが、化かされた証しとされます。
狐の仕業
狐に化かされたのであると記録されています。
害を受けたとは書かれていません。 残ったのは、驚きだけです。
大顔の女の伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県諏訪市を示します。
諏訪は諏訪湖のほとりの土地です。 出会った場所そのものは書かれていません。
大顔の女の正体と考えられているもの
大顔の女は、二度出ることで正体を示した化けです。
一度目は女の顔、二度目は知り合いの顔でした。
同じ形はのっぺらぼうにも見られます。
この図鑑にはのっぺらぼうも収めています。
大顔の女が登場する作品
大顔の女を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。
逃げた先にも同じものが出るという形は、のっぺらぼうの話でよく知られます。この図鑑にはのっぺらぼうも収めています。
大顔の女が登場する民俗雑誌
郷土研究
郷土研究社の雑誌です。7巻3号に有賀恭一の報告が載ります。
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大顔の女についてよくある質問
大顔の女とは何ですか。
長野県諏訪市で、畳一畳ほどの大きな顔をした女に出会ったという話です。
逃げたらどうなりましたか。
知り合いに話し掛けると、その男も同じ顔だったといいます。
正体は何ですか。
狐に化かされたのであると記録されています。
害はありましたか。
害を受けたという記述はありません。
大顔の女と併せて覚えたい言葉・用語
畳一畳(たたみいちじょう)
およそ縦180センチ、横90センチの大きさです。
化かす(ばかす)
狐や狸が人をだますこと。各地で語られます。
諏訪(すわ)
長野県中部の地名。諏訪湖があります。
大顔の女の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。