長野県大町市で、洞穴で坂田金時を生んだと伝わる山姥。

Sodateru 「大町市八坂野外活動センター やまなみ山荘(長野県大町市八坂)」 2005年 / CC BY-SA 3.0 出典
大姥様とはどんな妖怪か
大姥様はひとことで言えば、金太郎を生んだ山姥です。長野県大町市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大沢芳江「西郊民俗」(『西郊民俗』1977年)を典拠に、大姥様は八坂村上籠の洞穴で坂田金時を生む。産湯を使わせた産羅川の名や初産池という泉が残っている。源頼光に見出された金時が山を去った後、大姥様は山姥の本領を発揮しながら各地を廻った後、水内郡の虫喰山に引き篭もったと記します。
川と泉の名が、話の証しとして残っています。
坂田金時は金太郎の名で知られます。 その母を山姥とする伝えです。
大姥様の漢字表記と読み方
読みは「おおうばさま」です。
「姥」は年老いた女を指します。 山姥と同じ系の呼び名です。
残る地名は産羅川と初産池です。 どちらも産にかかわる名です。
この図鑑には山姥も収めています。
大姥様(おおうばさま)
日文研データベースが示す表記。
山姥(やまうば)
記録では山姥の本領を発揮したと記されます。
大姥様の姿と特徴
大姥様の姿は、記録に段を追って書かれています。
生んだ場所 … 八坂村上籠の洞穴。
生んだ子 … 坂田金時。
残る地名 … 産湯を使わせた産羅川、初産池という泉。
その後 … 源頼光に見出された金時が山を去った。
大姥様 … 山姥の本領を発揮しながら各地を廻った。
最後 … 水内郡の虫喰山に引き篭もった。
顔かたちについての記述はありません。
大姥様の伝承記録
洞穴で生む
大姥様は、八坂村上籠の洞穴で坂田金時を生みました。
産湯を使わせた産羅川の名や、初産池という泉が残っています。
地名が、話の証しになっています。
金時が山を去る
源頼光に見出された金時が、山を去りました。
坂田金時は、頼光四天王の一人として知られます。
母は山に残りました。
虫喰山に籠もる
大姥様は山姥の本領を発揮しながら、各地を廻りました。
その後、水内郡の虫喰山に引き篭もったといいます。
育てる姿から、山姥の姿に戻っています。
大姥様の伝承地域
公的データベースの地域欄は長野県大町市を示します。記録の表記は八坂村上籠です。
八坂は、のちに大町市に入りました。 最後に籠もったとされる虫喰山は水内郡と記されます。
大姥様の正体と考えられているもの
大姥様は、金太郎の母とされた山姥です。
話は三つに分かれます。 生むこと、子が去ること、山に籠もることです。
産にかかわる地名が、土地に残っています。
この図鑑には山姥も収めています。
大姥様が登場する作品
大姥様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗談話会の雑誌です。
金太郎の生まれた地は各地で語られ、足柄山がよく知られます。この図鑑には山姥も収めています。
大姥様が登場する民俗雑誌
西郊民俗
西郊民俗談話会の雑誌です。1977年の号に大沢芳江の報告が載ります。
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大姥様についてよくある質問
大姥様とは何ですか。
長野県大町市八坂に伝わる山姥で、坂田金時を生んだとされます。
どこで生んだのですか。
八坂村上籠の洞穴と記録されています。
残っている地名はありますか。
産湯を使わせた産羅川と、初産池という泉の名が残ると記されます。
最後はどうなりましたか。
各地を廻った後、水内郡の虫喰山に引き篭もったと伝わります。
大姥様と併せて覚えたい言葉・用語
坂田金時(さかたのきんとき)
金太郎の名で知られる武者。頼光四天王の一人です。
源頼光(みなもとのよりみつ)
平安期の武将。酒呑童子退治で知られます。
水内郡(みのちぐん)
長野県の旧郡名。虫喰山があると記されます。
大姥様の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。