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長野県

大きな鯉(おおきなこい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

大きな鯉  / オオキナコイ

そのほか 各地の伝説

長野県飯田市の話。堤の鯉を撃つと雨が強まり、猟師は魔がさしたとして鉄砲をやめた。

大きな鯉の姿を描いた図

じゃ・いあん 「正永寺の本堂(長野県飯田市)」 2018年 / CC BY-SA 4.0 出典

大きな鯉とはどんな妖怪か

大きな鯉は、撃ってはならなかった鯉です。長野県飯田市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、竹村庄平城山の狼と喜内さ」(『伊那』伊那史学会、1983年)を典拠に、話者を井上千里として、猟をしている人が山に入ると、雨が降ってきた。堤の横には大きな鯉がいたので撃ち取ると、更に雨が降ってきたと記します。

やめたのは猟のほうです。

しっかりせねばと思っていたら晴れてきた。この人は魔がさしたと思い、鉄砲を一切持たなくなったと結ばれます。

この図鑑には箭篦竹(長野)も収めています。

大きな鯉の漢字表記と読み方

読みは「おおきなこい」です。

「堤」は、ここでは水をためた池のことです。

「撃ち取る」は、鉄砲で撃って仕留めることです。

「魔がさす」は、ふと悪い心や過ちが起きることをいいます。

この図鑑には箭篦竹(長野)も収めています。

大きな鯉(おおきなこい)

日文研データベースが示す呼称です。

堤(つつみ)

記録が示す、鯉のいた場所です。ため池のことをいいます。

大きな鯉の姿と特徴

大きな鯉の話は、記録に順を追って書かれています。

その人 … 猟をしている人。
したこと … 山に入った。
そのときのこと … 雨が降ってきた。
見たもの … 堤の横にいた大きな鯉。
したこと … 撃ち取った。
その結果 … 更に雨が降ってきた。
思ったこと … しっかりせねば。
そのあと … 晴れてきた。
この人の思い … 魔がさした。
その後 … 鉄砲を一切持たなくなった。

鯉の大きさは書かれていません。

大きな鯉の伝承記録

  1. 山で雨が降る
  2. 堤の鯉を撃つ
  3. 雨が強まる
  4. 鉄砲をやめる

山で雨が降る

猟をしている人が山に入ると、雨が降ってきました。

降り出したのは山に入ってからです。

堤の鯉を撃つ

堤の横には大きな鯉がいたので撃ち取りました。

撃ったのはです。

雨が強まる

すると更に雨が降ってきました。

強まったのはです。

鉄砲をやめる

しっかりせねばと思っていたら晴れてきました。この人は魔がさしたと思い、鉄砲を一切持たなくなりました。

やめたのはです。

大きな鯉の伝承地域

公的データベースの地域欄は長野県、市郡名の欄は飯田市を示します。

報告の題は城山の狼と喜内さで、猟にまつわる話をまとめたものです。

飯田市(いいだし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

飯田市の所在地:長野県飯田市

報告の題は城山の狼と喜内さです。

堤の場所までは書かれていません。

大きな鯉の正体と考えられているもの

大きな鯉は、撃ってはならなかった鯉です

化けるものではありません。 語られているのは、撃ったあとに雨が強まったことと、猟師が鉄砲をやめたことです。

祟られたとは書かれず、魔がさしたと自分で受け取ったところが、この話の形です。

この図鑑には箭篦竹(長野)も収めています。

大きな鯉が登場する作品

この鯉を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは土地の史学会の雑誌です。

撃ってはならないものを撃って猟をやめる話は各地にあり、猟師が鉄砲を折る形もあります。

大きな鯉が登場する雑誌

伊那

伊那史学会が出した雑誌です。1983年の号に猟の話が載ります。

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大きな鯉についてよくある質問

この大きな鯉の話とは何ですか。

長野県飯田市で、堤にいた鯉を撃った猟師の話です。

撃つとどうなりましたか。

更に雨が降ってきたといいます。

そのあとどうなりましたか。

しっかりせねばと思っていたら晴れてきたといいます。

猟師はどうしましたか。

魔がさしたと思い、鉄砲を一切持たなくなったといいます。

大きな鯉と併せて覚えたい言葉・用語

(つつみ)

ここでは水をためた池のことです。

魔がさす(まがさす)

ふと悪い心や過ちが起きることをいいます。

飯田市(いいだし)

長野県の南部にある市です。

大きな鯉の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「大きな鯉」