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長野県

信太郎(のぶたろう)とはどんな妖怪か|姿と伝承

信太郎  / ノブタロウ

天狗 各地の伝説

長野県の有明山で、天狗岩に飛び乗ると体が巨大化して消え、以後田畑が独りでに実ったという子。

信太郎の姿を描いた図

Qurren 「有明山神社の鳥居(長野県安曇野市穂高有明)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典

信太郎とはどんな妖怪か

信太郎はひとことで言えば、天狗になった息子です。長野県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、胡桃沢友男山の夜語り」(『あしなか』山村民俗の会、1957年)を典拠に、有明山へ友人と出かけた信太郎が、天狗岩に飛び乗ると体が巨大化し、馬羅尾谷をまたいで姿を消した。一人息子を失った父の久作は途方に暮れたが、以後毎年ひとりでに田畑は耕され収穫されるようになった。信太郎のお陰と久作は祠を建て、「信の宮」と呼ばせたと記します。

失ったあとに残ったものがあります。

息子は消えましたが、田畑はひとりでに耕され収穫されるようになりました。

信太郎の漢字表記と読み方

読みは「のぶたろう」です。

有明山は長野県安曇野市にある山で、信濃富士とも呼ばれます。

「馬羅尾谷」は、有明山のふもとにある谷の名です。

天狗になったとする話は各地にあり、山へ入って戻らない者に語られました。

信太郎(のぶたろう)

日文研データベースが示す呼称。

信の宮(のぶのみや)

父の久作が建てた祠の呼び名です。

信太郎の姿と特徴

信太郎の話は、記録に短く書かれています。

行った先 … 有明山。
同行者 … 友人。
したこと … 天狗岩に飛び乗った。
起きたこと … 体が巨大化し、馬羅尾谷をまたいで姿を消した。
… 久作。
その後 … 毎年ひとりでに田畑が耕され収穫されるようになった。
父のしたこと … 祠を建て、「信の宮」と呼ばせた。

信太郎の年齢は書かれていません。

信太郎の伝承記録

  1. 天狗岩に飛び乗る
  2. 谷をまたいで消える
  3. ひとりでに実る田畑
  4. 信の宮

天狗岩に飛び乗る

有明山へ友人と出かけた信太郎が、天狗岩に飛び乗りました。

岩の名が天狗岩です。

谷をまたいで消える

体が巨大化し、馬羅尾谷をまたいで姿を消しました。

大きさが谷をまたぐほどになります。

ひとりでに実る田畑

一人息子を失った父の久作は途方に暮れましたが、以後毎年ひとりでに田畑は耕され収穫されるようになりました。

続いたのは毎年です。

信の宮

信太郎のお陰と久作は祠を建て、「信の宮」と呼ばせました。

残ったのはです。

信太郎の伝承地域

公的データベースの地域欄は長野県までで、市郡までは示されていません。

記録に出る有明山は、いまの安曇野市にあります。

有明山(ありあけやま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

有明山の所在地:長野県安曇野市穂高有明

報告は山村民俗の会のあしなかによります。

信濃富士とも呼ばれ、ふもとに馬羅尾谷があります。

信太郎の正体と考えられているもの

信太郎は、天狗になったとされる息子です

祟った話ではありません。 語られているのは、消えたあとも田畑が実り続けたという一点です。

父はを建てて、それを息子のお陰としました。

信太郎が登場する作品

信太郎を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは山村民俗の会の雑誌です。

山へ入って天狗になったとする話は各地にあり、戻らない者を語るために用いられました。

信太郎が登場する雑誌

あしなか

山村民俗の会が出した雑誌です。1957年の号に山の夜語りが載ります。

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信太郎についてよくある質問

信太郎とは何ですか。

長野県の有明山で、天狗岩に飛び乗って姿を消したと語られる子です。

そのあとどうなりましたか。

毎年ひとりでに田畑が耕され収穫されるようになったといいます。

信の宮とは何ですか。

父の久作が建てた祠の呼び名です。

有明山はどこですか。

長野県安曇野市にある山で、信濃富士とも呼ばれます。

信太郎と併せて覚えたい言葉・用語

有明山(ありあけやま)

長野県安曇野市にある山。信濃富士とも呼ばれます。

天狗岩(てんぐいわ)

天狗にまつわるとされる岩の呼び名です。

(ほこら)

小さな社のことです。

信太郎の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「信太郎」