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宮崎県

天ノサカ矛(あめのさかほこ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

天ノサカ矛  / アメノサカホコ

器物と草木 各地の伝説

宮崎県の高千穂峰の頂にあるという矛。柄は四尺で、鬼面らしきものが彫りこんである。

天ノサカ矛の姿を描いた図

Yanajin 「高千穂峰の天逆鉾(宮崎県西諸県郡高原町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

天ノサカ矛とはどんな妖怪か

天ノサカ矛は、峰の頂に立つ矛です。宮崎県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、湯浅常山常山楼筆餘」(『続日本随筆大成』吉川弘文館、1979年)を典拠に、日向国の高千穂峰の頂上に、天孫が建てた矛がある。柄の長さは4尺(約120センチ)で黄金ないし鉄製で、地上から2尺(約60センチ)上あたりに鬼面らしきものが彫りこんであると記します。

書き手は寸法まで書き留めています。

数千年経ているこの矛はまさに神が造ったものに違いない。それを土地の人は「天ノサカ矛」と呼んでいるといいます。

この図鑑にはオセリ様(宮崎)も収めています。

天ノサカ矛の漢字表記と読み方

読みは「あめのさかほこ」です。

「日向国」は、今の宮崎県にあたります。

「尺」は長さの単位で、一尺はおよそ30センチです。

「鬼面」は、鬼の顔をかたどったものです。

この図鑑にはオセリ様(宮崎)も収めています。

天ノサカ矛(あめのさかほこ)

日文研データベースが示す呼称です。

高千穂峰(たかちほのみね)

記録が示す、矛の立つ山です。

天孫(てんそん)

記録が示す、矛を建てたとされるものです。

天ノサカ矛の姿と特徴

天ノサカ矛の話は、記録に短く書かれています。

その場所 … 日向国の高千穂峰の頂上。
建てたもの … 天孫。
あるもの … 矛。
柄の長さ … 4尺(約120センチ)。
その材 … 黄金ないし鉄製。
彫りのある場所 … 地上から2尺(約60センチ)上あたり。
その彫り … 鬼面らしきもの。
経た年 … 数千年。
書き手の見立て … まさに神が造ったものに違いない。
土地での呼び名 … 天ノサカ矛。

矛先の形は書かれていません。

天ノサカ矛の伝承記録

  1. 高千穂峰の頂
  2. 四尺の柄
  3. 鬼面の彫り
  4. 神が造ったもの

高千穂峰の頂

日向国の高千穂峰の頂上に、天孫が建てた矛があります。

立っているのは峰の頂です。

四尺の柄

柄の長さは4尺(約120センチ)で黄金ないし鉄製です。

測られているのはです。

鬼面の彫り

地上から2尺(約60センチ)上あたりに鬼面らしきものが彫りこんであります。

彫られているのはです。

神が造ったもの

数千年経ているこの矛はまさに神が造ったものに違いなく、土地の人は「天ノサカ矛」と呼んでいます。

呼ばれているのは土地の人にです。

天ノサカ矛の伝承地域

公的データベースの地域欄は宮崎県を示します。市郡名の欄は空欄です。

記録は日向国の高千穂峰と書いており、霧島連山の峰を指します。

高千穂峰(たかちほのみね)

記録が示す場所

地図で開く

高千穂峰の所在地:宮崎県西諸県郡高原町

記録は日向国の高千穂峰の頂上と記します。

霧島連山の一峰で、宮崎県と鹿児島県の境にあります。

天ノサカ矛の正体と考えられているもの

天ノサカ矛は、峰の頂に立つ矛です

動くものではありません。 語られているのは、寸法と材と、彫りこまれた鬼面です。

書き手は数千年経ているとして、人の手のものではないと見ています。

この図鑑にはオセリ様(宮崎)も収めています。

天ノサカ矛が登場する作品

天ノサカ矛は、天逆鉾の名で高千穂峰の頂に伝わってきました。読めるのは江戸時代の随筆です。

山の頂に立つ古い金属の器は各地で神のものとされ、寸法や彫りが書き留められてきました。

天ノサカ矛が登場する随筆

常山楼筆餘

湯浅常山が書いた随筆です。続日本随筆大成に収められています。

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天ノサカ矛についてよくある質問

天ノサカ矛とは何ですか。

宮崎県の高千穂峰の頂上にあるという、天孫が建てたとされる矛です。

どれくらいの大きさですか。

柄の長さは四尺、およそ120センチだと記録されています。

何が彫られていますか。

地上から二尺ほど上のあたりに、鬼面らしきものが彫りこんであるといいます。

誰が書き残しましたか。

湯浅常山の随筆「常山楼筆餘」に記されています。

天ノサカ矛と併せて覚えたい言葉・用語

日向国(ひゅうがのくに)

今の宮崎県にあたる国の名です。

鬼面(きめん)

鬼の顔をかたどったものです。

高千穂峰(たかちほのみね)

霧島連山の一峰で、宮崎県と鹿児島県の境にあります。

天ノサカ矛の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「天ノサカ矛」