宮城県で、稲荷を落とそうと祈っているときに憑いたという、出羽三山から降りてきた神。
六部さんとはどんな妖怪か
六部さんは、祈っている最中に憑いた神です。宮城県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、川村邦光「憑霊技法と成巫過程―巫者の生活史(3)―」(『日本民俗学』日本民俗学会、1988年)を典拠に、話者を阿川として、子供についたお稲荷さんを落そうと祈っている時、六部さんという出羽三山から降りてきた神様が憑いた。4代前の母方の曽祖父で、三山教の六部さんだと教えられたと記します。
素性まで告げられています。
四代前の母方の曽祖父で、三山教の六部さんだと教えられたのです。
この図鑑にはゴミソ(青森)も収めています。
六部さんの漢字表記と読み方
読みは「ろくべさん」です。
「出羽三山」は山形県の羽黒山・月山・湯殿山のことです。
「憑く」は、霊などが人に乗り移ることです。
「巫者」は、神の言葉を伝える人のことです。
この図鑑にはゴミソ(青森)も収めています。
六部さん(ろくべさん)
日文研データベースが示す呼称。
三山教(さんざんきょう)
記録が示す、出羽三山にまつわる教えです。
六部さんの姿と特徴
六部さんの話は、記録に短く書かれています。
していたこと … 子供についたお稲荷さんを落そうと祈っていた。
そのとき憑いたもの … 六部さんという神様。
どこから来たか … 出羽三山から降りてきた。
その素性(一) … 四代前の母方の曽祖父。
その素性(二) … 三山教の六部さん。
六部さんの姿は書かれていません。
六部さんの伝承記録
稲荷を落とす祈り
子供についたお稲荷さんを落そうと祈っていました。
落とそうとしたのは稲荷です。
別の神が憑く
その時、六部さんという出羽三山から降りてきた神様が憑きました。
入れ替わったのは憑くものです。
四代前の曽祖父
4代前の母方の曽祖父で、三山教の六部さんだと教えられました。
血のつながりがありました。
六部さんの伝承地域
公的データベースの地域欄は宮城県までで、市郡までは示されていません。
論文名は憑霊技法と成巫過程です。
六部さんの正体と考えられているもの
六部さんは、祈っている最中に憑いた神です。
害をなしてはいません。 語られているのは、いつ憑いたかと、誰だったかです。
落とそうとした稲荷の代わりに先祖が憑くという運びが、巫者になる過程として記されています。
この図鑑にはゴミソ(青森)も収めています。
六部さんが登場する作品
六部さんを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学会の雑誌です。
先祖が神として憑く話は東北に多く、巫者になるきっかけとして語られます。
六部さんが登場する学会誌
日本民俗学
日本民俗学会が出した雑誌です。1988年の号に巫者の生活史が載ります。
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六部さんについてよくある質問
六部さんとは何ですか。
宮城県で、出羽三山から降りてきたとされる神です。
いつ憑いたのですか。
子供についたお稲荷さんを落そうと祈っている時です。
誰だったのですか。
四代前の母方の曽祖父で、三山教の六部さんだと教えられました。
出羽三山とは何ですか。
山形県の羽黒山・月山・湯殿山のことです。
六部さんと併せて覚えたい言葉・用語
出羽三山(でわさんざん)
山形県の羽黒山・月山・湯殿山のことです。
三山教(さんざんきょう)
出羽三山にまつわる教えです。
巫者(ふしゃ)
神の言葉を伝える人のことです。
六部さんの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。