青森県黒石市で、十一歳から霊感を覚え、神の声の命ずるままに行を重ねたという女性。

Isoyan 「こみせ通り(青森県黒石市)」 2011年 / CC BY-SA 3.0 出典
ゴミソとはどんな妖怪か
ゴミソは、神の声のままに行を重ねた人です。青森県の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、江田絹子「青森と秋田のゴミソ」(『民俗学評論』大塚民俗学会、1967年)を典拠に、話者を菊地ミヤとして、青森県黒石市のある女性は11歳頃から霊感を覚えた。神から教えられたり、神の姿を見ることがあったので主人の死後は山に入った。断食の行中に神に会えるようになったが、逆に神に疑問をもち、善神、悪神を教えよとご神体を川に流した。神体は戻ってきたが、今度は神体を灰にせよと神に教えられたので焼いて川に流したと記します。
流した神体が戻りました。
川に流したのに神体は戻ってきたのです。
ゴミソの漢字表記と読み方
読みは「ごみそ」です。
「ゴミソ」は青森や秋田で、神の言葉を伝える人を指す呼び名です。
「断食の行」は、食を断って行う修行のことです。
「神体」は神が宿るとされる物のことです。
ゴミソ(ごみそ)
論文名が示す、この土地の霊能者の呼び名です。
霊感(れいかん)
日文研データベースが示す呼称です。
カミサマ(かみさま)
日文研データベースが並べて示す呼称です。
ゴミソの姿と特徴
ゴミソの話は、記録に順を追って書かれています。
その人 … 青森県黒石市のある女性。
始まり … 十一歳頃から霊感を覚えた。
あったこと … 神から教えられたり、神の姿を見ることがあった。
したこと … 主人の死後は山に入った。
行の中で … 断食の行中に神に会えるようになった。
疑ったこと … 逆に神に疑問をもった。
したこと(一) … 善神、悪神を教えよとご神体を川に流した。
起きたこと … 神体は戻ってきた。
教えられたこと … 神体を灰にせよ。
したこと(二) … 焼いて川に流した。
神の姿は書かれていません。
ゴミソの伝承記録
十一歳の霊感
青森県黒石市のある女性は11歳頃から霊感を覚えました。
始まりは十一歳です。
主人の死後、山へ
神から教えられたり、神の姿を見ることがあったので主人の死後は山に入りました。
入ったのは山です。
神に疑問をもつ
断食の行中に神に会えるようになったが、逆に神に疑問をもちました。
疑ったのは神のほうです。
神体を流す
善神、悪神を教えよとご神体を川に流し、神体は戻ってきたが、今度は神体を灰にせよと神に教えられたので焼いて川に流しました。
二度目は灰にしました。
ゴミソの伝承地域
公的データベースの地域欄は青森県までで、市郡までは示されていません。
記録の本文は黒石市のある女性と書いています。
ゴミソの正体と考えられているもの
ゴミソは、神の声のままに行を重ねた人です。
妖怪ではありません。 語られているのは、いつ始まったかと、神とどう向き合ったかです。
神を疑って神体を流すという場面が、従うだけではない関わり方を示します。
ゴミソが登場する作品
ゴミソを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学会の雑誌です。
東北には神の言葉を伝える人がおり、イタコ・ゴミソ・カミサマなどの呼び名があります。
ゴミソが登場する学会誌
民俗学評論
大塚民俗学会が出した雑誌です。1967年の号に青森と秋田のゴミソが載ります。
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ゴミソについてよくある質問
ゴミソとは何ですか。
青森や秋田で、神の言葉を伝える人を指す呼び名です。
いつから霊感があったのですか。
十一歳頃からと記録されています。
なぜ山に入ったのですか。
神から教えられたり神の姿を見ることがあり、主人の死後に入ったといいます。
神体はどうなりましたか。
川に流すと戻ってきたので、灰にせよと教えられて焼いて流しました。
ゴミソと併せて覚えたい言葉・用語
ゴミソ(ごみそ)
青森や秋田で神の言葉を伝える人を指す呼び名です。
断食(だんじき)
食を断って行う修行のことです。
神体(しんたい)
神が宿るとされる物のことです。
ゴミソの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。