宮城県気仙沼市に伝わる、泊まった人が翌日いなくなるお堂。和尚も知らぬ間に外へ歩き出ていた。

Ty19080914 「入谷八幡神社(宮城県本吉郡南三陸町)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典
青島のお堂とはどんな妖怪か
青島のお堂は、泊まると人がいなくなる堂です。宮城県気仙沼市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東洋大学民俗研究会「九 口承文芸」(『小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―』東洋大学民俗研究会、1982年)を典拠に、話者を小野寺新太郎氏として、志津川町の戸倉集落の青島のお堂に泊まった人は、翌日にはいなくなってしまう。和尚様が信じずに泊まったら、夜中自分の知らぬ間に何度もお堂の外に歩き出てしまっていたと記します。
確かめに行った人が、身をもって知りました。
消えたのではなく、自分の知らぬ間に外へ出ていたのです。
この図鑑には六部さん(宮城)も収めています。
青島のお堂の漢字表記と読み方
読みは「あおしまのおどう」です。
記録は志津川町の戸倉集落にあるお堂と書いています。
「和尚」は、寺を預かる僧のことです。
「集落」は、家がまとまっている一区画です。
この図鑑には六部さん(宮城)も収めています。
青島のお堂(あおしまのおどう)
日文研データベースが示す呼称です。
戸倉(とくら)
記録が示す、お堂のある集落です。
青島のお堂の姿と特徴
青島のお堂の話は、記録に短く書かれています。
その場所 … 志津川町の戸倉集落。
そこにあるもの … 青島のお堂。
泊まった人の末 … 翌日にはいなくなってしまう。
確かめた人 … 和尚様。
そのわけ … 信じなかったから。
夜中のこと … 自分の知らぬ間に何度もお堂の外に歩き出てしまっていた。
何が歩かせたのかは書かれていません。
青島のお堂の伝承記録
泊まると消える
志津川町の戸倉集落の青島のお堂に泊まった人は、翌日にはいなくなってしまいます。
消えるのは泊まった人です。
和尚が泊まる
和尚様が信じずに泊まりました。
確かめたのは信じなかった人です。
知らぬ間に外へ
夜中、自分の知らぬ間に何度もお堂の外に歩き出てしまっていました。
動いていたのは自分の足です。
青島のお堂の伝承地域
公的データベースの地域欄は宮城県、市郡名の欄は気仙沼市、区町村名の欄は本吉町を示します。
話の中の場所は志津川町の戸倉集落で、報告を集めた土地とは別です。
青島のお堂の正体と考えられているもの
青島のお堂は、泊まると人がいなくなる堂です。
姿のあるものは出てきません。 語られているのは、泊まった人がどうなるかと、確かめた和尚に起きたことです。
消えるのではなく外へ歩き出てしまうという言い方が、この話の要です。
この図鑑には六部さん(宮城)も収めています。
青島のお堂が登場する作品
青島のお堂を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
泊まると命が危ういお堂の話は各地にあり、確かめに行った僧が目にするという形をよくとります。
青島のお堂が登場する調査報告
小泉の民俗―宮城県本吉郡旧小泉村―
東洋大学民俗研究会が1982年に出した報告です。口承文芸の章にこの話が載ります。
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青島のお堂についてよくある質問
青島のお堂とは何ですか。
宮城県に伝わる、泊まった人が翌日にはいなくなるというお堂です。
どこにありますか。
記録は志津川町の戸倉集落と書いています。今の南三陸町にあたります。
和尚はどうなりましたか。
夜中、自分の知らぬ間に何度もお堂の外に歩き出ていたといいます。
何がそうさせたのですか。
記録には書かれていません。
青島のお堂と併せて覚えたい言葉・用語
和尚(おしょう)
寺を預かる僧のことです。
口承文芸(こうしょうぶんげい)
語り継がれてきた話や歌のことです。
南三陸町(みなみさんりくちょう)
宮城県北東部の町です。志津川町と歌津町が合併してできました。
青島のお堂の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。