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京都府

竜燈の松(りゅうとうのまつ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

竜燈の松  / リュウトウノマツ

蛇と竜 各地の伝説

京都府伊根町で、猟師を巡って長者の娘と乙姫が竜神に変じて争った。乙姫が勝ち魂を竜宮へ運んだ。

竜燈の松の姿を描いた図

Naokijp 「伊根の舟屋(京都府与謝郡伊根町)」 2023年 / CC BY-SA 4.0 出典

竜燈の松とはどんな妖怪か

竜燈の松は、争いの果てに祭られた松です。京都府与謝郡伊根町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、臼田ゼミナール伝説についての解説」(『民俗と文献』国学院大学大学院臼田ゼミナール、1973年)を典拠に、天橋立には竜燈の松がある。也須良という猟師を巡り、千軒長者の娘香久女と文殊の松の下にいる乙姫が竜神に変じて争った。乙姫が勝ち、也須良の魂を竜宮に運び去った。村人は也須良と香久女の霊をこの松の根元に祭ったというと記します。

祭られたのは負けた側です。

村人は也須良と香久女の霊をこの松の根元に祭りました。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

竜燈の松の漢字表記と読み方

読みは「りゅうとうのまつ」です。

データベースの呼称欄は「龍神,龍宮」と示します。

「竜燈」は、海から上がって木に灯るという火のことです。

「千軒長者」は、たいそうな金持ちを指す言い方です。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

竜燈の松(りゅうとうのまつ)

記録が示す、天橋立の松の名です。

也須良(やすら)

記録が示す猟師の名です。

竜燈の松の姿と特徴

竜燈の松の話は、記録に順を追って書かれています。

その場所 … 天橋立。
あるもの … 竜燈の松。
争いの的 … 也須良という猟師。
争った者(一) … 千軒長者の娘香久女。
争った者(二) … 文殊の松の下にいる乙姫。
その姿 … 竜神に変じた。
勝った者 … 乙姫。
したこと … 也須良の魂を竜宮に運び去った。
村人のしたこと … 也須良と香久女の霊をこの松の根元に祭った。

竜神の姿かたちは書かれていません。

竜燈の松の伝承記録

  1. 天橋立の松
  2. 猟師を巡る争い
  3. 乙姫が勝つ
  4. 松の根元に祭る

天橋立の松

天橋立には竜燈の松があります。

立つのは砂州です。

猟師を巡る争い

也須良という猟師を巡り、千軒長者の娘香久女と文殊の松の下にいる乙姫が竜神に変じて争いました。

変じたのは竜神です。

乙姫が勝つ

乙姫が勝ち、也須良の魂を竜宮に運び去りました。

運ばれたのはです。

松の根元に祭る

村人は也須良と香久女の霊をこの松の根元に祭ったといいます。

まつられたのは二人の霊です。

竜燈の松の伝承地域

公的データベースの地域欄は京都府、市郡名の欄は与謝郡、区町村名の欄は伊根町を示します。

記録に出る文殊は、天橋立の南にある智恩寺のあたりを指します。

天橋立(あまのはしだて)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

天橋立の所在地:京都府与謝郡伊根町

報告は臼田ゼミナールの民俗と文献によります。

記録は松の名を竜燈の松と書いています。

竜燈の松の正体と考えられているもの

竜燈の松は、争いの果てに祭られた松です

恐ろしいものとしては語られていません。 語られているのは、誰が争ったかと、誰が祭られたかです。

勝った乙姫でなく、負けた側の二人が祭られるところに、この話の情があります。

この図鑑には二龍松(愛知)も収めています。

竜燈の松が登場する作品

竜燈の松を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学のゼミの雑誌です。

竜燈は海から上がって木に灯るという火で、松の名に残る土地が各地にあります。

竜燈の松が登場する調査報告

民俗と文献

国学院大学大学院臼田ゼミナールが1973年に出した雑誌です。

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竜燈の松についてよくある質問

竜燈の松とは何ですか。

天橋立にあるという松で、争いの果てに霊が祭られたと伝わります。

誰が争ったのですか。

千軒長者の娘香久女と、文殊の松の下にいる乙姫です。

どちらが勝ちましたか。

乙姫が勝ち、也須良の魂を竜宮に運び去りました。

村人は何をしましたか。

也須良と香久女の霊を松の根元に祭りました。

竜燈の松と併せて覚えたい言葉・用語

竜燈(りゅうとう)

海から上がって木に灯るという火のことです。

天橋立(あまのはしだて)

京都府北部の海にのびる砂州です。

乙姫(おとひめ)

竜宮に住むと語られる姫です。

竜燈の松の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「龍神,龍宮」