京都府舞鶴市で、死の穢れを嫌い、鼻緒を切って知らせたという産の神。

As6022014 「大川神社(京都府舞鶴市大川)」 2010年 / CC BY-SA 3.0 出典
大川神社の産の神様とはどんな妖怪か
大川神社の産の神様はひとことで言えば、死を嫌い産を許す神です。京都府舞鶴市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、浅井正明「旅と伝説」(『旅と伝説』6巻7号、1933年、275頁)を典拠に、舞鶴の大川神社は産の神様だという。死の穢れを激しく嫌い、穢れのある者が参詣しようとすると、下駄の鼻緒を切ったり、腹痛を起こさせたりして教える。それでもあえて詣でると境内で思わぬ怪我などをする。しかし産は神前でしても問題がないというと記します。
知らせ方が段になっています。 鼻緒、腹痛、そして怪我です。
そして、産は神前でしても問題がないとされました。
大川神社の産の神様の漢字表記と読み方
読みは「おおかわじんじゃ」です。
「産」はお産を指します。 死の穢れと対にして語られました。
穢れを嫌う神は各地にありますが、産だけは許すという点がこの社の特徴です。
この図鑑には雪隠の神様(青森)も収めています。そちらもお産の神です。
大川神社(おおかわじんじゃ)
日文研データベースが示す表記。
産の神様(さんのかみさま)
お産を守る神とされます。
大川神社の産の神様の姿と特徴
大川神社の産の神様に姿はありません。記録にあるのは、知らせ方です。
神の役 … 産の神様。
嫌うもの … 死の穢れ。
知らせ方その一 … 下駄の鼻緒を切る。
知らせ方その二 … 腹痛を起こさせる。
それでも詣でると … 境内で思わぬ怪我などをする。
許されること … 産は神前でしても問題がない。
姿や声についての記述はありません。
大川神社の産の神様の伝承記録
産の神様
舞鶴の大川神社は、産の神様だといいます。
お産を守る神です。
参る人は、安産を願って訪れました。
鼻緒を切って知らせる
死の穢れを激しく嫌います。
穢れのある者が参詣しようとすると、下駄の鼻緒を切ったり、腹痛を起こさせたりして教えます。
罰ではなく、引き返せという知らせでした。
それでも詣でると
それでもあえて詣でると、境内で思わぬ怪我などをします。
しかし産は、神前でしても問題がないといいます。
死は遠ざけ、産は近づける——線の引き方がはっきりしています。
大川神社の産の神様の伝承地域
公的データベースの地域欄は京都府舞鶴市を示します。
大川神社は由良川のほとりにあります。
大川神社の産の神様の正体と考えられているもの
大川神社の産の神様は、死を退け産を許した神です。
知らせ方が三段になっています。 鼻緒、腹痛、怪我の順です。
穢れの考え方が、具体的な形で語られています。
この図鑑には雪隠の神様(青森)も収めています。
大川神社の産の神様が登場する作品
大川神社の産の神様を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の民俗雑誌です。
穢れの考え方は各地の社に見られ、死と産の扱いが分かれます。この図鑑には雪隠の神様(青森)も収めています。
大川神社の産の神様が登場する民俗雑誌
旅と伝説
三元社の民俗雑誌です。6巻7号に浅井正明の報告が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
大川神社の産の神様についてよくある質問
大川神社の産の神様とは何ですか。
京都府舞鶴市の大川神社が産の神とされ、死の穢れを嫌ったという言い伝えです。
どうやって知らせるのですか。
下駄の鼻緒を切ったり、腹痛を起こさせたりして教えると記録されています。
それでも詣でるとどうなりますか。
境内で思わぬ怪我などをするといいます。
お産はどう扱われますか。
産は神前でしても問題がないとされました。
大川神社の産の神様と併せて覚えたい言葉・用語
穢れ(けがれ)
死や血に触れることで生じるとされた状態です。
鼻緒(はなお)
下駄や草履の緒。切れることが知らせとされました。
舞鶴(まいづる)
京都府北部の市。由良川が流れます。
大川神社の産の神様の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。