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京都府

呪い事(のろいごと)とはどんな妖怪か|姿と伝承

呪い事  / ノロイゴト

そのほか 各地の伝説

京都市伏見区の稲荷山で、神木の藁人形に狂歌師が短冊を掛けて呪いをやめさせたという話。

呪い事の姿を描いた図

Yamaguchi 1951 「伏見稲荷大社の千本鳥居(京都府京都市伏見区深草藪之内町)」 2019年 / CC BY-SA 出典

呪い事とはどんな妖怪か

呪い事はひとことで言えば、歌で挫かれた呪いです。京都府京都市伏見区の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐々木貞高閑窓瑣談後編」(『日本随筆大成第一期』吉川弘文館、1975年)を典拠に、昔、名高い狂歌師が稲荷山に詣でた時、神木に藁人形が打ち付けられていた。狂歌師は戯れにこの呪い事をやめさせようと言い出て、その木へ狂歌を書き付けた短冊をつけた。後日再び藁人形が打ち付けられていたので、また狂歌を付け、邪な呪いを挫いたと記します。

二度やっています。

一度目のあと、後日再び藁人形が打ち付けられていました。 狂歌師もまた狂歌を付けています。

呪い事の漢字表記と読み方

読みは「のろいごと」です。

稲荷山は伏見稲荷大社の背後の山です。

「狂歌」は、こっけいや風刺をこめて詠む短歌です。

この図鑑には丑の時参(各地)も収めています。どちらも神木に藁人形を打つ行いにまつわります。

呪い事(のろいごと)

日文研データベースが示す呼称。

稲荷山の藁人形(いなりやまのわらにんぎょう)

打ち付けられていたものを指す言い方です。

呪い事の姿と特徴

呪い事の話は、記録に短く書かれています。

詣でた人 … 名高い狂歌師。
場所 … 稲荷山。
見たもの … 神木に打ち付けられた藁人形。
したこと … 戯れに呪い事をやめさせようと言い出て、その木へ狂歌を書き付けた短冊をつけた。
後日 … 再び藁人形が打ち付けられていた。
またしたこと … また狂歌を付けた。
結果 … 邪な呪いを挫いた。

狂歌の中身は書かれていません。

呪い事の伝承記録

  1. 神木の藁人形
  2. 戯れに短冊を掛ける
  3. 二度目の人形
  4. 呪いを挫く

神木の藁人形

昔、名高い狂歌師が稲荷山に詣でた時、神木に藁人形が打ち付けられていました。

見つけたのは参詣の途中です。

戯れに短冊を掛ける

狂歌師は戯れにこの呪い事をやめさせようと言い出て、その木へ狂歌を書き付けた短冊をつけました。

使ったのはでした。

二度目の人形

後日再び藁人形が打ち付けられていたので、また狂歌を付けました。

相手もやめませんでした。

呪いを挫く

こうして邪な呪いを挫いたといいます。

勝ったのは歌のほうです。

呪い事の伝承地域

公的データベースの地域欄は京都府京都市伏見区を示します。

稲荷山は伏見稲荷大社の背後にあたります。

稲荷山(いなりやま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

稲荷山の所在地:京都府京都市伏見区深草藪之内町

報告は吉川弘文館の日本随筆大成によります。

伏見稲荷大社の背後の山で、参道に千本鳥居が並びます。

呪い事の正体と考えられているもの

呪い事は、歌によって挫かれたとされる呪いです

祟りが起きた話ではありません。 語られているのは、打つ側と、歌を掛ける側のやりとりです。

呪う側が誰かは書かれていません。

この図鑑には丑の時参(各地)も収めています。

呪い事が登場する作品

呪い事を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは日本随筆大成に収められた閑窓瑣談後編です。

神木に藁人形を打つ行いは各地にあり、丑の時参の名で知られます。

呪い事が登場する随筆

閑窓瑣談

佐々木貞高の随筆。日本随筆大成第一期に収められています。

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呪い事についてよくある質問

呪い事とは何ですか。

京都の稲荷山で、神木に打ち付けられた藁人形をめぐる話です。

狂歌師は何をしたのですか。

狂歌を書き付けた短冊をその木に掛けたと記録されています。

一度で終わりましたか。

後日再び藁人形が打ち付けられ、また狂歌を付けたといいます。

狂歌とは何ですか。

こっけいや風刺をこめて詠む短歌です。

呪い事と併せて覚えたい言葉・用語

狂歌(きょうか)

こっけいや風刺をこめて詠む短歌です。

神木(しんぼく)

社の境内にある、神が宿るとされる木です。

短冊(たんざく)

歌や句を書くための細長い紙です。

呪い事の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「呪い事」