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京都府

火を吐く鳥(ひをはくとり)とはどんな妖怪か|姿と伝承

火を吐く鳥  / ヒヲハクトリ

鳥の妖怪 各地の伝説

京都府亀岡市で、夜の川辺で顔に熱湯をかけられたような感覚を残すとされた鳥。

火を吐く鳥の姿を描いた図

Saigen Jiro 「出雲大神宮の大鳥居(京都府亀岡市)」 2016年 / CC0 出典

火を吐く鳥とはどんな妖怪か

火を吐く鳥はひとことで言えば、顔に残る感覚から名づけられた鳥です。京都府亀岡市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、田中勝雄動植物と社寺に関する伝説―南桑民譚雑録三―」(『旅と伝説』9巻12号/通巻108号、1936年、44頁)を典拠に、蛍取り、魚狩りが夢中になっているとき、顔面から顎にかけて熱湯をふりかけられたような感じになり、目はくらんで何も見えなくなり、鳥のようなものが耳をかすめ、しばらく意識を失うことがある。人びとは火を吐く鳥だと言い伝えていると記します。

姿より先に、感覚が来ます。

熱さ、目のくらみ、耳をかすめる気配。 その後で鳥のようなものと分かります。

火を吐く鳥の漢字表記と読み方

読みは「ひをはくとり」です。

南桑田郡は、今の亀岡市にあたる古い郡名です。 報告の題の南桑はこれを指します。

起きるのは蛍取りや魚狩りに夢中になっているときです。

この図鑑には姥ヶ火(各地)も収めています。そちらは飛ぶ火の話です。

火を吐く鳥(ひをはくとり)

日文研データベースが示す呼称。

南桑(なんそう)

報告の題にある南桑田郡のことです。

火を吐く鳥の姿と特徴

火を吐く鳥の姿は、記録に短く書かれています。

起きる場面 … 蛍取り、魚狩りに夢中のとき。
最初に来るもの … 顔面から顎にかけて熱湯をかけられたような感じ。
次に来るもの … 目がくらんで何も見えなくなる。
気配 … 鳥のようなものが耳をかすめる。
その後 … しばらく意識を失うことがある。
土地の見方 … 火を吐く鳥だと言い伝えている。

羽の色や大きさは書かれていません。

火を吐く鳥の伝承記録

  1. 夢中になっているとき
  2. 顔が熱くなる
  3. 鳥のようなものが耳をかすめる

夢中になっているとき

蛍取り、魚狩りが夢中になっているときに起きます。

夜の川辺で、下を向いているときです。

顔が熱くなる

顔面から顎にかけて、熱湯をふりかけられたような感じになります。

目はくらんで、何も見えなくなります。

痛みではなく、熱さとして書かれています。

鳥のようなものが耳をかすめる

鳥のようなものが耳をかすめ、しばらく意識を失うことがあります。

人びとは火を吐く鳥だと言い伝えています。

見たのではなく、かすめただけです。

火を吐く鳥の伝承地域

公的データベースの地域欄は京都府亀岡市を示します。

亀岡市は保津川ぞいの盆地にあたり、旧南桑田郡です。

亀岡市(かめおかし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

亀岡市の所在地:京都府亀岡市

報告は三元社の旅と伝説によります。

旧南桑田郡にあたります。

火を吐く鳥の正体と考えられているもの

火を吐く鳥は、感覚に付けられた名です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、熱さ気配だけです。

それでも、と決められています。

この図鑑には姥ヶ火(各地)も収めています。

火を吐く鳥が登場する作品

火を吐く鳥を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは雑誌の報告です。

夜の川辺の怪は各地にあり、夢中になっているときに起きる形をとります。この図鑑には姥ヶ火(各地)も収めています。

火を吐く鳥が登場する雑誌

旅と伝説

三元社の雑誌です。1936年の号に田中勝雄の報告が載ります。

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火を吐く鳥についてよくある質問

火を吐く鳥とは何ですか。

京都府亀岡市で、夜の川辺に起きる異変の正体とされた鳥です。

どんなことが起きますか。

顔に熱湯をかけられたような感じになり、目がくらむと記録されています。

姿は見えますか。

鳥のようなものが耳をかすめる、とだけ書かれています。

いつ起きますか。

蛍取りや魚狩りに夢中になっているときとされます。

火を吐く鳥と併せて覚えたい言葉・用語

南桑田郡(みなみくわだぐん)

京都府の旧郡名。今の亀岡市にあたります。

魚狩り(うおがり)

夜に川で魚をとることです。

保津川(ほづがわ)

亀岡市を流れる川。下流は嵐山に至ります。

火を吐く鳥の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「火を吐く鳥」