熊本県人吉市で、近寄ると頭が痛くなるという、畑の中の饅頭の形のもの。

センジュマンザイとはどんな妖怪か
センジュマンザイはひとことで言えば、近づいてはいけない畑の小山です。熊本県人吉市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、「熊本県人吉市調査報告」(『伝承文化』通巻10号、1976年、104頁)を典拠に、センジュマンザイ、シシマンジャといわれる饅頭のような形をしたものが畑の中にある。ここに近寄ると頭が痛くなったり、寒気がするといわれ、村人は近づくことを嫌う。センジュマンザイの前で人の悪口を言うと寒気がするとも言われると記します。
形は饅頭のよう、場所は畑の中です。
そして、前で悪口を言うと寒気がすると伝えられました。 聞いているとされたわけです。
センジュマンザイの漢字表記と読み方
読みは「せんじゅまんざい」です。
由来は記録されていません。 別にシシマンジャとも呼ばれました。
形が饅頭のようと記されることから、塚や古い墓とみられます。
この図鑑には千人塚(山形)も収めています。そちらも掘ると祟るとされました。
センジュマンザイ(せんじゅまんざい)
日文研データベースが示す呼称。
シシマンジャ(ししまんじゃ)
記録が併記する別の呼び名です。
センジュマンザイの姿と特徴
センジュマンザイの姿は、記録に短く書かれています。
場所 … 畑の中。
形 … 饅頭のよう。
呼び名 … センジュマンザイ、シシマンジャ。
近寄ると … 頭が痛くなる。寒気がする。
村人 … 近づくことを嫌う。
前で悪口を言うと … 寒気がする。
動いたという記述はありません。
センジュマンザイの伝承記録
畑の中の饅頭
畑の中に、饅頭のような形をしたものがあります。
センジュマンザイ、シシマンジャといわれます。
大きさは書かれていません。 分かるのは、形と場所だけです。
近寄ると起きること
ここに近寄ると、頭が痛くなったり、寒気がするといわれます。
村人は近づくことを嫌います。
触れたらどうなるかは書かれていません。 避けることが、そのまま作法になっています。
悪口と寒気
センジュマンザイの前で人の悪口を言うと、寒気がするとも言われます。
近づくことだけでなく、言葉も戒められました。
畑仕事の場での、日々の慎みにつながります。
センジュマンザイの伝承地域
公的データベースの地域欄は熊本県人吉市上漆田町を示します。
人吉は球磨川の上流の盆地にあたります。 報告は大学の調査によるものです。
センジュマンザイの正体と考えられているもの
センジュマンザイは、近づくことも語ることも戒められた畑の小山です。
姿を持つ妖怪として語られてはいません。 語られるのは、近寄ると起きることです。
頭痛と寒気という、体に出る形で伝えられています。
この図鑑には千人塚(山形)も収めています。
センジュマンザイが登場する作品
センジュマンザイを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の調査報告です。
塚や小山を避ける言い伝えは各地にあり、近づくと体に障るとされます。この図鑑には千人塚(山形)も収めています。
センジュマンザイが登場する調査報告
伝承文化
成城大学民俗学研究所の報告集です。通巻10号に人吉市の調査が載ります。
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センジュマンザイについてよくある質問
センジュマンザイとは何ですか。
熊本県人吉市上漆田町の畑の中にある、饅頭のような形をしたものです。
近寄るとどうなりますか。
頭が痛くなったり、寒気がするといわれ、村人は近づくことを嫌いました。
別の呼び名はありますか。
シシマンジャとも呼ばれます。
悪口を言うとどうなりますか。
前で人の悪口を言うと寒気がするとも言われました。
センジュマンザイと併せて覚えたい言葉・用語
人吉(ひとよし)
熊本県南部の市。球磨川の上流の盆地にあります。
塚(つか)
土を盛った小さな高まり。畑の中に残る例があります。
寒気(さむけ)
体が冷える感じ。近寄ると起きるとされました。
センジュマンザイの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。