高知県北川村で、食べると夏に病気にかからないという餅。小正月の夜、面をかぶった子供が唱えて回る。

若餅とはどんな妖怪か
若餅は、夏の病を防ぐ餅です。高知県安芸郡北川村の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、坂本正夫「高知県の小正月」(『四国民俗』四国民俗学会、2000年)を典拠に、若餅を食べると、夏は病気にかからない。正月14日(小正月)の夜に子供達がお面をかぶり、「カイツリ、カイツリ」と唱えながら家々を回る。訪問された家の者は、若餅を与えると記します。
回るのは子供です。
子供達がお面をかぶり、家々を回るのです。
この図鑑にはなまはげ(秋田)も収めています。
若餅の漢字表記と読み方
読みは「わかもち」です。
「小正月」は正月十五日ごろの、もう一つの正月です。
記録は子供達の唱え言葉を「カイツリ、カイツリ」と書いています。
「家々を回る」は、順に訪ねて歩くことです。
この図鑑にはなまはげ(秋田)も収めています。
若餅(わかもち)
日文研データベースが示す呼称。
カイツリ(かいつり)
記録が示す、子供達の唱え言葉です。
若餅の姿と特徴
若餅の話は、記録に短く書かれています。
その効き目 … 食べると夏は病気にかからない。
その日 … 正月14日(小正月)の夜。
回る者 … 子供達。
その身なり … お面をかぶる。
その唱え言葉 … カイツリ、カイツリ。
する事 … 家々を回る。
家の者のする事 … 若餅を与える。
面の形は書かれていません。
若餅の伝承記録
夏の病を防ぐ
若餅を食べると、夏は病気にかかりません。
防ぐのは夏の病です。
小正月の夜
正月14日(小正月)の夜のことです。
決まっているのは日取りです。
面をかぶって回る
子供達がお面をかぶり、「カイツリ、カイツリ」と唱えながら家々を回ります。
回るのは子供達です。
若餅を与える
訪問された家の者は、若餅を与えます。
渡されるのは餅です。
若餅の伝承地域
公的データベースの地域欄は高知県、市郡名の欄は安芸郡、区町村名の欄は北川村を示します。
報告は2000年のもので、高知県の小正月を集めたものです。
若餅の正体と考えられているもの
若餅は、夏の病を防ぐ餅です。
怪しいものは出てきません。 語られているのは、いつ回るかと、何を受け取るかです。
面をかぶった子供が家を訪ね、餅を受け取って帰るという形が、来訪する者をまねた習わしです。
この図鑑にはなまはげ(秋田)も収めています。
若餅が登場する作品
若餅を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは四国の民俗学会の雑誌です。
小正月に子供が家々を回る習わしは各地にあり、餅や銭を受け取って帰る形で伝わります。
若餅が登場する学会誌
四国民俗
四国民俗学会が出した雑誌です。2000年の号に高知県の小正月が載ります。
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若餅についてよくある質問
若餅とは何ですか。
高知県北川村で、食べると夏に病気にかからないとされた餅です。
いつのことですか。
正月十四日、小正月の夜です。
子供は何をするのですか。
お面をかぶり、カイツリ、カイツリと唱えながら家々を回ります。
家の者はどうしますか。
訪ねてきた子供に若餅を与えます。
若餅と併せて覚えたい言葉・用語
小正月(こしょうがつ)
正月十五日ごろの、もう一つの正月です。
カイツリ(かいつり)
子供達が唱えた言葉です。
北川村(きたがわむら)
高知県安芸郡の村です。
若餅の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。