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神奈川県

由比ヶ浜の鰹(ゆいがはまのかつお)とはどんな妖怪か|姿と伝承

由比ヶ浜の鰹  / ユイガハマノカツオ

水の妖怪 各地の伝説

神奈川県鎌倉市で、年に一度由比ヶ浜に打ちあがる鰹。八幡宮へあげずに食べると病むという。

由比ヶ浜の鰹の姿を描いた図

Davide Mauro 「由比ヶ浜の砂浜(神奈川県鎌倉市)」 2019年 / CC BY-SA 4.0 出典

由比ヶ浜の鰹とはどんな妖怪か

由比ヶ浜の鰹は、先に社へあげる魚です。神奈川県鎌倉市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、清野久雄相州江の島の話」(『旅と伝説』三元社、1936年)を典拠に、源頼朝のエボシが海に落ち、その紐に食いついた魚に「カツウヲ」と名づけたのが鰹の名前の由来である。由比ヶ浜に年に1度は鰹が打ちあがるが、これを八幡宮へあげずに食べると病むと記します。

順番が決まっています。

八幡宮へあげずに食べると病むのです。

この図鑑には八幡さんの獅子(山梨)も収めています。

由比ヶ浜の鰹の漢字表記と読み方

読みは「ゆいがはまのかつお」です。

データベースの呼称欄は「鰹,源頼朝,八幡宮」と読点で分けて示します。

「エボシ」は、成人の男がかぶった帽子です。

「八幡宮」はここでは鶴岡八幡宮を指します。

この図鑑には八幡さんの獅子(山梨)も収めています。

由比ヶ浜の鰹(ゆいがはまのかつお)

データベースの呼称欄は「鰹,源頼朝,八幡宮」と並べて示します。

カツウヲ(かつうを)

記録が示す、頼朝が名づけたという言い方です。

由比ヶ浜の鰹の姿と特徴

由比ヶ浜の鰹の話は、記録に短く書かれています。

落ちたもの … 源頼朝のエボシ。
食いついたもの … その紐に魚。
名づけた名 … カツウヲ。
それが何になったか … 鰹の名前の由来。
打ちあがる場所 … 由比ヶ浜。
その頻度 … 年に1度。
してはいけないこと … 八幡宮へあげずに食べる。
その結果 … 病む。

鰹の大きさは書かれていません。

由比ヶ浜の鰹の伝承記録

  1. 海に落ちたエボシ
  2. 紐に食いつく魚
  3. 年に一度打ちあがる
  4. 先に社へあげる

海に落ちたエボシ

源頼朝のエボシが海に落ちました。

落ちたのは帽子です。

紐に食いつく魚

その紐に食いついた魚に「カツウヲ」と名づけたのが鰹の名前の由来です。

名づけられたのはです。

年に一度打ちあがる

由比ヶ浜に年に1度は鰹が打ちあがります。

上がるのはです。

先に社へあげる

これを八幡宮へあげずに食べると病みます。

先に渡すのはにです。

由比ヶ浜の鰹の伝承地域

公的データベースの地域欄は神奈川県、市郡名の欄は鎌倉市を示します。

論文名は相州江の島の話で、江の島まわりの話を集めたものです。

由比ヶ浜(ゆいがはま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

由比ヶ浜の所在地:神奈川県鎌倉市

報告は三元社の旅と伝説によります。

論文名は相州江の島の話です。

由比ヶ浜の鰹の正体と考えられているもの

由比ヶ浜の鰹は、先に社へあげる魚です

姿を変えるものではありません。 語られているのは、名の由来と、食べる前にすべきことです。

名づけた人と、あげる先の社が同じ頼朝ゆかりであるところが、この話のまとまりです。

この図鑑には八幡さんの獅子(山梨)も収めています。

由比ヶ浜の鰹が登場する作品

由比ヶ浜の鰹を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

初物を先に社へあげるという習わしは各地にあり、破ると病むと語られます。

由比ヶ浜の鰹が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1936年の号に相州江の島の話が載ります。

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由比ヶ浜の鰹についてよくある質問

由比ヶ浜の鰹とは何ですか。

神奈川県鎌倉市の由比ヶ浜に年に一度打ちあがるという鰹です。

名の由来は。

源頼朝のエボシの紐に食いついた魚をカツウヲと名づけたことによるといいます。

してはいけないことは。

八幡宮へあげずに食べることです。

どうなりますか。

病むと記録されています。

由比ヶ浜の鰹と併せて覚えたい言葉・用語

エボシ(えぼし)

成人の男がかぶった帽子です。

由比ヶ浜(ゆいがはま)

神奈川県鎌倉市の海岸です。

相州(そうしゅう)

相模国、いまの神奈川県にあたります。

由比ヶ浜の鰹の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「鰹,源頼朝,八幡宮」