鹿児島県出水市で、十二月二十九日に出るとされる女の神。長い髪の美人が顔を覆って消えた。

Ud3104 「感応寺(鹿児島県出水市)」 2015年 / CC BY-SA 4.0 出典
山ン神とはどんな妖怪か
山ン神は、顔を覆って消えた女の神です。鹿児島県出水市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大間知篤三「薩摩大川内村の内神その他」(『民間伝承』六人社、1958年)を典拠に、山ン神は女性とされている。12月29日は山ン神が出られる日で、それ以後は山へ行ってはいけない。父が29日に山に行ったら、長い髪を後ろにたらした美人がいた。笑っていたが、父を見たとたん髪を前にたらして顔を覆い姿を消した。その後、父は3日ほど寝込んだと記します。
髪の向きが変わります。
後ろにたらしていた髪を、見られたとたん前にたらして顔を覆いました。
この図鑑には山姥(各地)も収めています。
山ン神の漢字表記と読み方
読みは「やまんがみ」です。
「出られる日」は、山の神が現れる日という意味です。
「内神」は、家や一族でまつる神のことです。
「薩摩」はいまの鹿児島県西部にあたる昔の国の名です。
この図鑑には山姥(各地)も収めています。
山ン神(やまんがみ)
日文研データベースが示す呼称。
大川内村(おおかわうちむら)
論文名が示す、この報告の村の名です。
山ン神の姿と特徴
山ン神の話は、記録に順を追って書かれています。
その性 … 女性とされている。
出られる日 … 十二月二十九日。
それ以後の決まり … 山へ行ってはいけない。
行った人 … 父。
見たもの … 長い髪を後ろにたらした美人。
そのようす … 笑っていた。
見られたとき … 髪を前にたらして顔を覆った。
そのあと … 姿を消した。
父に起きたこと … 三日ほど寝込んだ。
背丈は書かれていません。
山ン神の伝承記録
山ン神は女性
山ン神は女性とされています。
性は女です。
十二月二十九日
12月29日は山ン神が出られる日で、それ以後は山へ行ってはいけません。
境はその日です。
長い髪の美人
父が29日に山に行ったら、長い髪を後ろにたらした美人がいて、笑っていました。
見たのは笑う顔です。
顔を覆って消える
父を見たとたん髪を前にたらして顔を覆い姿を消しました。その後、父は3日ほど寝込みました。
隠したのは顔です。
山ン神の伝承地域
公的データベースの地域欄は鹿児島県出水市を示します。
論文名の大川内村は、いまの出水市の一部です。
山ン神の正体と考えられているもの
山ン神は、顔を覆って消えた女の神です。
襲ってはいません。 語られているのは、いつ出るかと、見た人がどうなったかです。
見られたとたんに顔を隠すという動きが、見てはいけないものであることを示します。
この図鑑には山姥(各地)も収めています。
山ン神が登場する作品
山ン神を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。
山の神を女性とする言い伝えは各地にあり、その姿を見た者が寝込む話を伴います。
山ン神が登場する学会誌
民間伝承
六人社が出した雑誌です。1958年の号に薩摩大川内村の内神その他が載ります。
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山ン神についてよくある質問
山ン神とは何ですか。
鹿児島県出水市で、女性とされた山の神です。
いつ出るのですか。
十二月二十九日が出られる日で、それ以後は山へ行ってはいけないといいます。
どんな姿でしたか。
長い髪を後ろにたらした美人で、笑っていたと記録されています。
見た人はどうなりましたか。
三日ほど寝込んだといいます。
山ン神と併せて覚えたい言葉・用語
内神(うちがみ)
家や一族でまつる神のことです。
薩摩(さつま)
いまの鹿児島県西部にあたる昔の国の名です。
大川内(おおかわうち)
鹿児島県出水市の地区の名です。
山ン神の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。