鹿児島県出水郡長島町の家に伝わる神。合戦のとき白い鳥になって飛び立ち、先祖を救った。

Kthrk25 「行人岳の山頂から見た海(鹿児島県出水郡長島町)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典
ウツガンとはどんな妖怪か
ウツガンは、白い鳥になった仏です。鹿児島県出水郡長島町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、村田凞「鹿児島のウッガン、ヂガン」(『民間伝承』日本民俗学会、1951年)を典拠に、竹之内家では次の言い伝えがある。「ある時合戦があり、先祖が穂積の陰に隠れていたが仏様が白い鳥になって飛び立ったため、難を免れた。この仏様がウツガンである。」と記します。
逃げ道を作ったのは飛び立ちです。
隠れていた場所は穂積の陰で、鳥が飛んだことで見過ごされました。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
ウツガンの漢字表記と読み方
読みは「うつがん」です。
報告の題は「ウッガン」と書いています。
「ウッガン」は、鹿児島で屋敷神を指す言い方です。
「穂積」は、刈った稲を積み上げたものです。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
ウツガン(うつがん)
日文研データベースが示す呼称です。
ウッガン(うっがん)
報告の題はこの書き方をしています。
竹之内家(たけのうちけ)
記録が示す、この神をまつる家の名です。
ウツガンの姿と特徴
ウツガンの話は、記録に短く書かれています。
まつる家 … 竹之内家。
そのとき … ある時の合戦。
先祖のいた場所 … 穂積の陰。
起きたこと … 仏様が白い鳥になって飛び立った。
その結果 … 難を免れた。
その仏様 … ウツガンである。
鳥の大きさは書かれていません。
ウツガンの伝承記録
竹之内家の言い伝え
竹之内家には次の言い伝えがあります。
受け継いでいるのは一軒の家です。
穂積の陰に隠れる
ある時合戦があり、先祖が穂積の陰に隠れていました。
隠れたのは稲の陰です。
白い鳥になって飛ぶ
仏様が白い鳥になって飛び立ちました。
変わったのは仏様です。
難を免れる
そのため難を免れました。この仏様がウツガンです。
助かったのは先祖です。
ウツガンの伝承地域
公的データベースの地域欄は鹿児島県、市郡名の欄は出水郡、区町村名の欄は長島町を示します。
報告の題は鹿児島のウッガン、ヂガンで、屋敷神を並べて扱っています。
ウツガンの正体と考えられているもの
ウツガンは、白い鳥になった仏です。
祟る話ではありません。 語られているのは、いつ助けたかと、どんな姿で飛んだかです。
家の者が語り継いでいる一軒の言い伝えとして記録されています。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
ウツガンが登場する作品
ウツガンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民俗雑誌です。
屋敷神が鳥になって家人を守る話は各地にあり、白い鳥として語られることが多くあります。
ウツガンが登場する雑誌
民間伝承
日本民俗学会が出した雑誌です。1951年の号に鹿児島の屋敷神の報告が載ります。
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ウツガンについてよくある質問
ウツガンとは何ですか。
鹿児島県出水郡長島町の竹之内家に伝わる、屋敷神にあたる仏です。
何をしたのですか。
合戦のとき白い鳥になって飛び立ち、隠れていた先祖を救ったといいます。
先祖はどこに隠れていたのですか。
穂積の陰に隠れていたといいます。
ウッガンとは何ですか。
鹿児島で屋敷神を指す言い方です。
ウツガンと併せて覚えたい言葉・用語
屋敷神(やしきがみ)
その家の敷地にまつられる神です。
穂積(ほづみ)
刈った稲を積み上げたものです。
長島町(ながしまちょう)
鹿児島県の北西部、八代海に浮かぶ長島にある町です。
ウツガンの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。