鹿児島県日置市東市来町の六基の五輪塔。踊りをやめた年、白馬が水田を走り虫害が出た。

Sakoppi 「美山の玉山神社(鹿児島県日置市東市来町)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典
イザクダドンとはどんな妖怪か
イザクダドンは、太鼓踊りで慰める霊です。鹿児島県日置市東市来町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、小野重郎「キイアケドン(切開け殿)」(『民間伝承』六人社、1966年)を典拠に、イザクダドン(伊作田殿)という6基の大五輪塔があり、伊作田城主らの墓と伝えられる。伊作田殿が討ち死にした水田から火の玉が飛んだり害虫が大発生したため、霊を慰めるため太鼓踊りを行うと記します。
やめた年に応えが出ました。
ある年踊りを行わなかった所、白馬が水田を走り回り、また虫害を受けたといいます。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
イザクダドンの漢字表記と読み方
読みは「いざくだどん」です。
記録は括弧で「伊作田殿」と添えています。
「五輪塔」は、五つの石を積んだ供養の塔です。
「太鼓踊り」は、太鼓を打ちながら踊る、南九州の踊りです。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
イザクダドン(いざくだどん)
日文研データベースが示す呼称です。
伊作田殿(いざくだどの)
記録が括弧で添えている漢字です。
五輪塔(ごりんとう)
記録が示す、六基ある塔の形です。
イザクダドンの姿と特徴
イザクダドンの話は、記録に順を追って書かれています。
その名 … イザクダドン(伊作田殿)。
あるもの … 6基の大五輪塔。
その伝え … 伊作田城主らの墓。
起きた場所 … 伊作田殿が討ち死にした水田。
起きたこと(一) … 火の玉が飛んだ。
起きたこと(二) … 害虫が大発生した。
そのためすること … 霊を慰めるため太鼓踊りを行う。
ある年のこと … 踊りを行わなかった。
その結果(一) … 白馬が水田を走り回った。
その結果(二) … また虫害を受けた。
白馬の出どころは書かれていません。
イザクダドンの伝承記録
六基の五輪塔
イザクダドン(伊作田殿)という6基の大五輪塔があり、伊作田城主らの墓と伝えられます。
立っているのは六基です。
討ち死にした水田
伊作田殿が討ち死にした水田から火の玉が飛んだり害虫が大発生しました。
起きたのは田でです。
太鼓踊りで慰める
霊を慰めるため太鼓踊りを行います。
捧げるのは踊りです。
踊らなかった年
ある年踊りを行わなかった所、白馬が水田を走り回り、また虫害を受けました。
返ってきたのはやめた年にです。
イザクダドンの伝承地域
公的データベースの地域欄は鹿児島県、市郡名の欄は日置市、区町村名の欄は東市来町を示します。
塔は伊作田城主らの墓と伝えられています。
東市来町(ひがしいちきちょう)
日文研データベースが示す伝承地域
東市来町の所在地:鹿児島県日置市東市来町
記録は六基の大五輪塔があると記します。
東市来町は2005年に合併して日置市になりました。
イザクダドンの正体と考えられているもの
イザクダドンは、太鼓踊りで慰める霊です。
姿を現すものではありません。 語られているのは、田に出る火の玉と虫害と、踊りをやめた年に起きたことです。
白馬が走り回るという形が、踊りを欠かしてはならないという戒めになっています。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
イザクダドンが登場する作品
イザクダドンを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦後の民俗雑誌です。
討ち死にした武将の霊を踊りで慰める行事は南九州に多く、太鼓踊りとして続けられてきました。
イザクダドンが登場する雑誌
民間伝承
六人社が出した雑誌です。1966年の号にこの報告が載ります。
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イザクダドンについてよくある質問
イザクダドンとは何ですか。
鹿児島県日置市東市来町にある六基の大五輪塔で、伊作田城主らの墓と伝えられます。
何が起きたのですか。
討ち死にした水田から火の玉が飛び、害虫が大発生したといいます。
どうやって慰めますか。
霊を慰めるため太鼓踊りを行います。
踊らないとどうなりますか。
白馬が水田を走り回り、また虫害を受けたといいます。
イザクダドンと併せて覚えたい言葉・用語
五輪塔(ごりんとう)
五つの石を積んだ供養の塔です。
太鼓踊り(たいこおどり)
太鼓を打ちながら踊る、南九州の踊りです。
日置市(ひおきし)
鹿児島県の西部にある市です。
イザクダドンの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。