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鹿児島県

異類の子(いるいのこ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

異類の子  / イルイノコ

そのほか 各地の伝説

鹿児島県の種子島で、昼寝のうちに孕むとされたもの。鍛冶屋で神を拝み、薬を煎じて飲む。

異類の子の姿を描いた図

みっち 「種子島の門倉岬(鹿児島県熊毛郡南種子町)」 2009年 / CC BY-SA 3.0 出典

異類の子とはどんな妖怪か

異類の子は、昼寝のうちに孕むとされたものです。鹿児島県の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大島正隆柳田 国男先生-日本民俗学講義-(下)」(『日本常民文化紀要』成城大學大學院文學研究科、1991年)を典拠に、種子島で昼寝しているうちに異類の子を孕むと、カヂヤに行って神を拝んでカナグヲとハナヤナギをもらうと記します。

行く先が鍛冶屋です。

それを煎じて飲むと、子がおりると結ばれます。

この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。

異類の子の漢字表記と読み方

読みは「いるいのこ」です。

「異類」は、人ならぬものを指す言葉です。

「孕む」は、身ごもることです。

「煎じる」は、薬などを煮出すことです。

この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。

異類の子(いるいのこ)

日文研データベースが示す呼称です。

カヂヤ(かじや)

記録の書き方です。鍛冶屋のことです。

カナグヲ(かなぐお)

記録が示す、鍛冶屋でもらうものの名です。

異類の子の姿と特徴

異類の子の話は、記録に短く書かれています。

その場所 … 種子島。
そのとき … 昼寝しているうち。
起きること … 異類の子を孕む。
行く先 … カヂヤ。
すること … 神を拝む。
もらうもの(一) … カナグヲ。
もらうもの(二) … ハナヤナギ。
その使い方 … 煎じて飲む。
その結果 … 子がおりる。

異類が何かは書かれていません。

異類の子の伝承記録

  1. 昼寝のうちに
  2. 鍛冶屋へ行く
  3. 二つをもらう
  4. 煎じて飲む

昼寝のうちに

種子島では、昼寝しているうちに異類の子を孕むといいます。

起きるのは眠っている間です。

鍛冶屋へ行く

そうなるとカヂヤに行って神を拝みます。

向かうのは鍛冶屋です。

二つをもらう

カナグヲとハナヤナギをもらいます。

受け取るのは二つです。

煎じて飲む

それを煎じて飲むと、子がおりるといいます。

果たされるのはそれを飲んでです。

異類の子の伝承地域

公的データベースの地域欄は鹿児島県を示します。市郡名の欄は空欄です。

記録が示すのは種子島で、島のどこかまでは書かれていません。

種子島(たねがしま)

記録が示す場所

地図で開く

種子島の所在地:鹿児島県熊毛郡

記録は種子島でのこととして記します。

報告は柳田国男の講義を書きとめたものです。

異類の子の正体と考えられているもの

異類の子は、昼寝のうちに孕むとされたものです

姿を現すものではありません。 語られているのは、どこへ行って何をもらうかと、それをどう使うかです。

頼る先が鍛冶屋であるところに、鉄と火に力を見る考え方が出ています。

この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。

異類の子が登場する作品

異類の子を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは大学の紀要に載った講義の記録です。

異類のものを身ごもる話は各地にあり、蛇や犬の子を孕むという形で語られます。

異類の子が登場する紀要

日本常民文化紀要

成城大學大學院文學研究科が出した紀要です。1991年の号に柳田国男の講義の記録が載ります。

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異類の子についてよくある質問

異類の子とは何ですか。

鹿児島県の種子島で、昼寝しているうちに孕むとされたもののことです。

どうすればよいのですか。

鍛冶屋に行って神を拝み、カナグヲとハナヤナギをもらうといいます。

もらったものはどうしますか。

煎じて飲むと子がおりるといいます。

なぜ鍛冶屋なのですか。

記録にはわけまでは書かれていません。

異類の子と併せて覚えたい言葉・用語

異類(いるい)

人ならぬものを指す言葉です。

煎じる(せんじる)

薬などを煮出すことです。

種子島(たねがしま)

鹿児島県の大隅諸島にある島です。

異類の子の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「異類の子」