鹿児島県大島郡の徳之島で、聖地の火事の前にハマユウがすべて枯れた。神が予見して枯らしたという。

アラツク 「ムシロ瀬の岩場(鹿児島県大島郡天城町)」 2010年 / CC BY-SA 4.0 出典
アムトの火事とはどんな妖怪か
アムトの火事は、先に草が枯れた火事です。鹿児島県大島郡の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、本田碩孝「井上カナ嫗の昔語り」(『徳之島郷土研究会報』徳之島郷土研究会、2001年)を典拠に、アムトは霊性が高い聖地の一部で木が生え繁っていたが大火事で焼けた。しかしその前に繁っていたハマユウがすべて枯れたと記します。
枯れたわけは、あとから分かりました。
原因がわからなかったが、火事の後、神様が火事を予見して枯らせたのだと言われたといいます。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
アムトの火事の漢字表記と読み方
読みは「あむとのかじ」です。
「聖地」は、神をまつる神聖な場所のことです。
「ハマユウ」は、暖かい海辺に生える白い花の草です。
「予見」は、先のことを見通すことです。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
アムトの火事(あむとのかじ)
日文研データベースが示す呼称です。
アムト(あむと)
記録が示す、霊性が高い聖地の一部の名です。
ハマユウ(はまゆう)
記録が示す、火事の前に枯れた草の名です。
アムトの火事の姿と特徴
アムトの火事の話は、記録に順を追って書かれています。
その場所 … アムト。
その性格 … 霊性が高い聖地の一部。
そのころの様子 … 木が生え繁っていた。
起きたこと … 大火事で焼けた。
その前のこと … 繁っていたハマユウがすべて枯れた。
そのときのこと … 原因がわからなかった。
火事の後のこと … 神様が火事を予見して枯らせたのだと言われた。
火事の出どころは書かれていません。
アムトの火事の伝承記録
霊性の高い聖地
アムトは霊性が高い聖地の一部で木が生え繁っていました。
繁っていたのは木です。
ハマユウが枯れる
繁っていたハマユウがすべて枯れました。
先に枯れたのは草です。
大火事
その後、アムトは大火事で焼けました。
焼けたのは聖地の一部です。
神が枯らした
原因がわからなかったのですが、火事の後、神様が火事を予見して枯らせたのだと言われました。
説かれたのは枯れた順序です。
アムトの火事の伝承地域
公的データベースの地域欄は鹿児島県、市郡名の欄は大島郡を示します。
報告は徳之島郷土研究会報に載っており、島の語り手から聞いたものです。
アムトの火事の正体と考えられているもの
アムトの火事は、先に草が枯れた火事です。
姿を見せるものはありません。 語られているのは、ハマユウが先に枯れたことと、その後に大火事が起きたことです。
枯れたわけを火事の後になって神の予見と受け取っており、順序が逆に読み直されています。
この図鑑にはケンムン(鹿児島)も収めています。
アムトの火事が登場する作品
アムトの火事を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは島の郷土研究会の会報です。
災いの前に草木が枯れるという言い伝えは各地にあり、あとから前触れとして語り直されます。
アムトの火事が登場する雑誌
徳之島郷土研究会報
徳之島郷土研究会が出した会報です。2001年の号に島の昔語りが載ります。
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アムトの火事についてよくある質問
アムトの火事とは何ですか。
鹿児島県大島郡の徳之島で、聖地の一部が焼けた火事の話です。
火事の前に何が起きましたか。
繁っていたハマユウがすべて枯れたといいます。
なぜ枯れたのですか。
火事の後、神様が火事を予見して枯らせたのだと言われました。
アムトとは何ですか。
霊性が高い聖地の一部だと記録されています。
アムトの火事と併せて覚えたい言葉・用語
聖地(せいち)
神をまつる神聖な場所のことです。
ハマユウ(はまゆう)
暖かい海辺に生える、白い花の咲く草です。
大島郡(おおしまぐん)
鹿児島県の奄美群島にあたる郡です。
アムトの火事の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。