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香川県

忘れ貝(わすれがい)とはどんな妖怪か|姿と伝承

忘れ貝  / ワスレガイ

そのほか 各地の伝説

香川県直島町の琴弾浜で出る貝殻。硯の水で洗うと崇徳天皇の歌が浮き出るという。

忘れ貝の姿を描いた図

Stephan Ridgway 「八幡神社の拝殿(香川県香川郡直島町)」 2019年 / CC BY 2.0 出典

忘れ貝とはどんな妖怪か

忘れ貝は、歌が浮き出る貝殻です。香川県香川郡直島町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、島村知章直島採訪記」(『旅と伝説』三元社、1929年)を典拠に、琴弾浜では、崇徳天皇の忘れ貝という貝殻がでる。これを硯の水で洗うと、「松山や松の波風たゝずして拾ひみるから恋ひ忘れ貝」という歌が浮き出ると記します。

洗う水が決まっています。

洗うのは硯の水です。

この図鑑には貝児(各地)も収めています。

忘れ貝の漢字表記と読み方

読みは「わすれがい」です。

「硯の水」は、墨をするために硯にためた水です。

「崇徳天皇」は讃岐に流されたと伝えられる天皇です。

記録の歌は仮名づかいのまま写しています。

この図鑑には貝児(各地)も収めています。

忘れ貝(わすれがい)

日文研データベースが示す呼称。

琴弾浜(ことひきはま)

記録が示す、貝の出る浜の名です。

忘れ貝の姿と特徴

忘れ貝の話は、記録に短く書かれています。

その浜 … 琴弾浜。
出るもの … 崇徳天皇の忘れ貝という貝殻。
する事 … 硯の水で洗う。
その結果 … 歌が浮き出る。
その歌 … 松山や松の波風たゝずして拾ひみるから恋ひ忘れ貝。

貝の大きさや色は書かれていません。

忘れ貝の伝承記録

  1. 琴弾浜の貝
  2. 硯の水で洗う
  3. 歌が浮き出る

琴弾浜の貝

琴弾浜では、崇徳天皇の忘れ貝という貝殻がでます。

出るのは貝殻です。

硯の水で洗う

これを硯の水で洗います。

使うのは硯の水です。

歌が浮き出る

すると「松山や松の波風たゝずして拾ひみるから恋ひ忘れ貝」という歌が浮き出ます。

現れるのはです。

忘れ貝の伝承地域

公的データベースの地域欄は香川県、市郡名の欄は香川郡、区町村名の欄は直島町を示します。

歌に詠まれた松山は、崇徳天皇にゆかりの地名として伝えられています。

琴弾浜(ことひきはま)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

琴弾浜の所在地:香川県香川郡直島町

報告は三元社の旅と伝説によります。

論文名は直島採訪記です。

忘れ貝の正体と考えられているもの

忘れ貝は、歌が浮き出る貝殻です

姿を持つものではありません。 語られているのは、どこで出るかと、どうすれば歌が出るかです。

流された天皇の歌が、浜の貝に結びついて語り伝えられています。

この図鑑には貝児(各地)も収めています。

忘れ貝が登場する作品

忘れ貝を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。

忘れ貝は古くから歌に詠まれ、拾えば物思いを忘れるとされてきました。

忘れ貝が登場する雑誌

旅と伝説

三元社が出した伝説の雑誌です。1929年の号に直島採訪記が載ります。

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忘れ貝についてよくある質問

忘れ貝とは何ですか。

香川県直島町の琴弾浜で出るという貝殻です。

どうすると歌が出ますか。

硯の水で洗うと歌が浮き出るといいます。

どんな歌ですか。

松山や松の波風たゝずして拾ひみるから恋ひ忘れ貝、という歌です。

誰の歌ですか。

記録は崇徳天皇の忘れ貝と呼んでいます。

忘れ貝と併せて覚えたい言葉・用語

(すずり)

墨をするための道具です。

崇徳天皇(すとくてんのう)

讃岐に流されたと伝えられる天皇です。

直島町(なおしまちょう)

香川県香川郡の町です。

忘れ貝の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「忘れ貝」