香川県さぬき市で化物を指す言葉。草を刈るとつぶやき声がしたといいます。

ウランボルグ 「大窪寺の本堂(香川県さぬき市多和兼割)」 2007年 / CC BY-SA 3.0 出典
オジャモとはどんな妖怪か
オジャモはひとことで言えば、顔を上げると止む声です。香川県さぬき市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、武田明「大川郡多和の妖怪」(『香川の民俗』通巻11号、1969年、1頁)を典拠に、化物のことをオジャモと呼ぶ。讃岐の各地ではオジョモ、マノモンと言う。比害谷で草を刈っていると、グダグダと人のつぶやくような声がするという。顔を上げると声は止まり何も見えないと記します。
手を止めると、聞こえなくなります。
草を刈っているあいだだけ、 グダグダと人のつぶやくような声がします。
オジャモの漢字表記と読み方
読みは「おじゃも」です。
讃岐では、化物をまとめてオジャモやオジョモと呼びました。 特定の一体を指す名ではありません。
多和は、旧大川郡にあった地区で、今のさぬき市にあたります。
この図鑑には山彦(各地)も収めています。どちらも声だけの怪です。
オジャモ(おじゃも)
日文研データベースが示す呼称。
オジョモ(おじょも)
讃岐の各地での言い方です。
マノモン(まのもん)
同じく讃岐での言い方です。
オジャモの姿と特徴
オジャモに姿はありません。記録にあるのは、呼び名と、声です。
意味 … 化物のこと。
讃岐の各地での言い方 … オジョモ、マノモン。
起きる場所 … 比害谷。
しているとき … 草を刈っているとき。
聞こえるもの … グダグダと人のつぶやくような声。
顔を上げると … 声は止み、何も見えない。
姿を見たという記述はありません。
オジャモの伝承記録
化物をオジャモと呼ぶ
化物のことをオジャモと呼びます。
讃岐の各地ではオジョモ、マノモンといいます。
一体の名ではなく、まとめた呼び名です。
草を刈るとつぶやき声
比害谷で草を刈っていると、グダグダと人のつぶやくような声がするといいます。
言葉は聞き取れません。
つぶやくようとだけあります。
顔を上げると止む
顔を上げると声は止み、何も見えません。
追ってはきません。
手を止めれば、終わります。
オジャモの伝承地域
公的データベースの地域欄は香川県さぬき市を示します。
多和は阿讃山脈の北ふもとにあたる地区です。
オジャモの正体と考えられているもの
オジャモは、化物をまとめて呼ぶ言葉です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、声がすることと、止むことだけです。
それでも、土地ごとの言い方まで記されています。
この図鑑には山彦(各地)も収めています。
オジャモが登場する作品
オジャモを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
化物をまとめて呼ぶ言葉は各地にあり、土地ごとに音が変わります。この図鑑には山彦(各地)も収めています。
オジャモが登場する学会誌
香川の民俗
香川民俗学会の学会誌です。1969年の号に武田明の報告が載ります。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
オジャモについてよくある質問
オジャモとは何ですか。
香川県さぬき市で化物を指す言葉です。
ほかの言い方はありますか。
讃岐の各地ではオジョモ、マノモンというとされます。
何が起きますか。
草を刈っていると、人のつぶやくような声がすると記録されています。
顔を上げるとどうなりますか。
声は止み、何も見えないとされます。
オジャモと併せて覚えたい言葉・用語
讃岐(さぬき)
今の香川県にあたる古い国名です。
多和(たわ)
香川県さぬき市の地区名です。
大川郡(おおかわぐん)
香川県の旧郡名。今のさぬき市などです。
オジャモの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。