岩手県大船渡市三陸町で、津波に家が流されても流れなかったという一対の神体。

オシラボトケとはどんな妖怪か
オシラボトケはひとことで言えば、流されなかった神体です。岩手県大船渡市三陸町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、國學院大學民俗学研究会「岩手県気仙沼郡三陸村越喜来」(『民俗採訪』昭和39年度号、1965年、95頁)を典拠に、ある家で祀っている一対のオシラボトケは、旧正月と3月16日に布をかぶせる。三陸津波の時に家が流れてもオシラボトケは流れなかったと記します。
家のほうが流れています。
神体だけが残りました。 旧正月と三月十六日に布をかぶせる、その一対です。
オシラボトケの漢字表記と読み方
読みは「おしらぼとけ」です。
オシラサマは、東北に伝わる一対の神体で、桑の木で作り布を重ねてかぶせます。
越喜来は、大船渡市三陸町の地区で、三陸津波の被害を受けた土地です。
この図鑑にはカセドリ(岩手)も収めています。どちらも越喜来の記録です。
オシラボトケ(おしらぼとけ)
日文研データベースが示す呼称。
オシラサマ(おしらさま)
東北で広く使われる同じたぐいの呼び名です。
オシラボトケの姿と特徴
オシラボトケの姿は、記録に短く書かれています。
数 … 一対。
祀る場所 … ある家。
布をかぶせる日1 … 旧正月。
布をかぶせる日2 … 三月十六日。
起きたこと … 三陸津波で家が流れた。
そのとき … オシラボトケは流れなかった。
大きさや形は書かれていません。
オシラボトケの伝承記録
一対を家で祀る
ある家で、一対のオシラボトケを祀っています。
社ではなく、家の神です。
年に二度、布をかぶせる
旧正月と3月16日に、布をかぶせます。
日が決まっています。
布を重ねていくのが、この神の祀り方です。
津波に流されない
三陸津波の時に家が流れても、オシラボトケは流れませんでした。
家は流れています。
神体だけが残りました。
オシラボトケの伝承地域
公的データベースの地域欄は岩手県大船渡市三陸町を示します。
越喜来は越喜来湾に面した集落で、たびたび津波に襲われました。
オシラボトケの正体と考えられているもの
オシラボトケは、残ったことが語られる神体です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、布をかぶせることと、流れなかったことです。
それでも、家が流れたという事実が添えられています。
この図鑑にはカセドリ(岩手)も収めています。
オシラボトケが登場する作品
オシラボトケを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは調査報告です。
オシラサマは東北に広く伝わり、桑の木の一対を家で祀ります。この図鑑にはカセドリ(岩手)も収めています。
オシラボトケが登場する調査報告
民俗採訪
國學院大學民俗学研究会の調査報告です。昭和39年度号に載ります。
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オシラボトケについてよくある質問
オシラボトケとは何ですか。
岩手県大船渡市三陸町のある家で祀られている一対の神体です。
いつ布をかぶせますか。
旧正月と三月十六日と記録されています。
津波ではどうなりましたか。
家が流れてもオシラボトケは流れなかったとされます。
オシラサマと同じですか。
東北に広く伝わる同じたぐいの神体です。
オシラボトケと併せて覚えたい言葉・用語
オシラサマ(おしらさま)
東北に伝わる一対の神体。桑の木で作ります。
越喜来(おきらい)
岩手県大船渡市三陸町の地区名です。
三陸津波(さんりくつなみ)
三陸海岸をたびたび襲った津波のことです。
オシラボトケの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。