岩手県花巻市で、人を救おうとして川に落ち、拾った人の夢枕に立って祠を建てさせた仏。

OKADA Tsuneo 「三熊野神社の拝殿(岩手県花巻市南城)」 2013年 / CC BY-SA 3.0 出典
道地薬師如来とはどんな妖怪か
道地薬師如来は、自分から川に落ちた仏です。岩手県花巻市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、藤原貞次郎「村の伝説(岩手県神貴郡湯戸村中根子)」(『旅と伝説』三元社、1936年)を典拠に、道地薬師如来が苦病に悩む人を救おうとして川に落ちた。流れてきた仏体を持ち帰った人の夢枕に立ち、祠を建てよと言ったので、薬師神社を建立したと記します。
落ちた理由が書かれています。
「苦病に悩む人を救おうとして」川に落ちたというのです。
この図鑑には薬師像(鳥取)も収めています。
道地薬師如来の漢字表記と読み方
読みは「どうちやくしにょらい」です。
「苦病」は、苦しい病のことです。
「仏体」は、仏の像のことです。
「夢枕に立つ」は、夢に現れて告げることです。
この図鑑には薬師像(鳥取)も収めています。どちらも川に入った薬師の話です。
道地薬師如来(どうちやくしにょらい)
日文研データベースが示す呼称。
薬師神社(やくしじんじゃ)
記録が示す、建てられた社の名です。
道地薬師如来の姿と特徴
道地薬師如来の話は、記録に順を追って書かれています。
その仏 … 道地薬師如来。
したこと … 苦病に悩む人を救おうとして川に落ちた。
拾った人 … 流れてきた仏体を持ち帰った人。
起きたこと … 夢枕に立った。
言ったこと … 祠を建てよ。
その結果 … 薬師神社を建立した。
仏体の大きさは書かれていません。
道地薬師如来の伝承記録
川に落ちる
道地薬師如来が苦病に悩む人を救おうとして川に落ちました。
落ちたのは人のためでした。
拾って持ち帰る
流れてきた仏体を持ち帰った人がいました。
拾ったのは通りすがりです。
夢枕に立つ
その人の夢枕に立ち、祠を建てよと言いました。
告げたのは夢でした。
薬師神社を建てる
そこで薬師神社を建立しました。
残ったのは社です。
道地薬師如来の伝承地域
公的データベースの地域欄は岩手県花巻市を示します。
この図鑑には同じ花巻市の魔王丸も収めています。
道地薬師如来の正体と考えられているもの
道地薬師如来は、自ら川に落ちたとされる仏です。
祟った話ではありません。 語られているのは、人を救おうとしたことと、祠を建てさせたことです。
流れてきた仏を拾って社を建てるという筋は、各地の社の由来に共通します。
この図鑑には薬師像(鳥取)も収めています。
道地薬師如来が登場する作品
道地薬師如来を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の伝説雑誌です。
流れてきた仏像を拾って社を建てる話は各地の川や海べにあり、社の由来として語られます。
道地薬師如来が登場する雑誌
旅と伝説
三元社が出した伝説の雑誌です。1936年の号に村の伝説が載ります。
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道地薬師如来についてよくある質問
道地薬師如来とは何ですか。
岩手県花巻市で、川に落ちて流れ着いたと語られる薬師如来です。
なぜ川に落ちたのですか。
苦病に悩む人を救おうとしてと記録されています。
拾った人はどうしましたか。
夢枕に立たれて祠を建てよと言われ、薬師神社を建立したといいます。
仏体とは何ですか。
仏の像のことです。
道地薬師如来と併せて覚えたい言葉・用語
苦病(くびょう)
苦しい病のことです。
仏体(ぶったい)
仏の像のことです。
夢枕(ゆめまくら)
夢に現れて告げることです。
道地薬師如来の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。