岩手県花巻市で家の守り神とされた青大将。川原に逃がしても家の人より先に帰っていた。

Ty19080914 「旧小原家住宅(岩手県花巻市東和町)」 2018年 / CC BY-SA 4.0 出典
青のるすとはどんな妖怪か
青のるすは、家に住みつく蛇です。岩手県花巻市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、中央大学民俗研究会「岩手県和賀郡東和町 調査報告書」(『常民』中央大学民俗研究会、1993年)を典拠に、話者を佐々木スエとして、青のるす(アオダイショウ)が家の中にいたので、袋に入れて川原に逃がしたら、家の人より先に帰っていた。家の守り神といわれたと記します。
帰ってくることが、居場所の証しになっています。
だからこそ青のるすを殺すものではないと言い伝えられました。
この図鑑には阿白蛇(秋田)も収めています。
青のるすの漢字表記と読み方
読みは「あおのるす」です。
記録は括弧で「アオダイショウ」と添えています。
「アオダイショウ」は、家のまわりにすむ大きな蛇です。
「守り神」は、その家を守るとされるものです。
この図鑑には阿白蛇(秋田)も収めています。
青のるす(あおのるす)
日文研データベースが示す呼称です。
アオダイショウ(あおだいしょう)
記録が括弧で添えている蛇の名です。
青のるすの姿と特徴
青のるすの話は、記録に順を追って書かれています。
いた場所 … 家の中。
したこと … 袋に入れた。
逃がした先 … 川原。
その結果 … 家の人より先に帰っていた。
その扱い … 家の守り神といわれた。
戒め … 青のるすを殺すものではない。
大きさや模様は書かれていません。
青のるすの伝承記録
家の中の蛇
青のるす(アオダイショウ)が家の中にいました。
いたのは家の中です。
川原に逃がす
袋に入れて川原に逃がしました。
運んだのは川原までです。
先に帰っている
帰ってみると、家の人より先に帰っていました。
戻っていたのは蛇のほうです。
殺すものではない
家の守り神といわれ、青のるすを殺すものではないといいます。
戒めるのは殺すことです。
青のるすの伝承地域
公的データベースの地域欄は岩手県、市郡名の欄は花巻市を示します。
報告の題は旧郡町村名で岩手県和賀郡東和町と書かれています。
青のるすの正体と考えられているもの
青のるすは、家に住みつく蛇です。
化けることはありません。 語られているのは、遠くへ運んでも帰ってくることと、殺してはならないという戒めです。
逃がした人より先に帰っていたという一点が、守り神とされる根拠になっています。
この図鑑には阿白蛇(秋田)も収めています。
青のるすが登場する作品
青のるすを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
家の蛇を守り神とする言い伝えは各地にあり、屋根裏や納屋にすむ蛇を殺さぬよう戒めます。
青のるすが登場する調査報告
常民
中央大学民俗研究会が出した報告です。1993年の号に東和町の調査が載ります。
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青のるすについてよくある質問
青のるすとは何ですか。
岩手県花巻市で家の守り神とされた青大将のことです。
どうして守り神といわれますか。
川原に逃がしても家の人より先に帰っていたからです。
殺してもよいのですか。
青のるすを殺すものではないと言い伝えられています。
誰が語った話ですか。
報告では話者を佐々木スエとしています。
青のるすと併せて覚えたい言葉・用語
アオダイショウ(あおだいしょう)
家のまわりにすむ大きな蛇です。
川原(かわら)
川べりの石の多い所です。
和賀郡(わがぐん)
岩手県の内陸にある郡です。
青のるすの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。