石川県志賀町で、馬を引き込もうとして手綱に巻きつき、薬の処方を教えて助かった河童。

Soica2001 「増穂浦の長いベンチ(石川県羽咋郡志賀町)」 2008年 / パブリックドメイン 出典
メーシリとはどんな妖怪か
メーシリは、薬と引き換えに助かった河童です。石川県羽咋郡志賀町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、長岡博男「河童駒引譚・その他」(『加能民俗』加能民俗の会、1958年)を典拠に、馬が川で水を飲んでいると河童(メーシリ、ミズシ)に引き込まれそうになった。驚いた馬は手綱にメーシリを巻きつけたまま主人のところへ帰っていった。主人はメーシリを生け捕ろうとしたが、癇の妙薬の処方を教えるという条件で助けたと記します。
引き込む側が連れ帰られています。
驚いた馬が、手綱にメーシリを巻きつけたまま主人のところへ帰りました。
メーシリの漢字表記と読み方
読みは「めーしり」です。
「ミズシ」は加賀・能登で河童を指す呼び方です。
「癇」は、ひきつけや神経の高ぶりを指す言葉です。
「河童駒引」は、河童が馬を水に引き込もうとする話の型の名です。
メーシリ(めーしり)
日文研データベースが示す呼称。
ミズシ(みずし)
記録が並べて示す、加賀・能登の河童の呼び名です。
メーシリの姿と特徴
メーシリの話は、記録に順を追って書かれています。
していたこと … 馬が川で水を飲んでいた。
起きたこと … 河童(メーシリ、ミズシ)に引き込まれそうになった。
馬のしたこと … 驚いて、手綱にメーシリを巻きつけたまま主人のところへ帰った。
主人のしたこと … メーシリを生け捕ろうとした。
助けた条件 … 癇の妙薬の処方を教えること。
メーシリの姿かたちは書かれていません。
メーシリの伝承記録
馬を引き込もうとする
馬が川で水を飲んでいると河童に引き込まれそうになりました。
狙ったのは馬です。
手綱に巻きつく
驚いた馬は手綱にメーシリを巻きつけたまま主人のところへ帰っていきました。
連れ帰られたのは河童の側でした。
生け捕ろうとする
主人はメーシリを生け捕ろうとしました。
捕まっています。
薬と引き換えに
癇の妙薬の処方を教えるという条件で助けました。
渡したのは処方でした。
メーシリの伝承地域
公的データベースの地域欄は石川県羽咋郡志賀町を示します。
論文名の河童駒引譚は、河童が馬を引く話の型の名です。
メーシリの正体と考えられているもの
メーシリは、加賀・能登で河童を指す呼び名です。
捕まったまま殺されてはいません。 語られているのは、手綱に巻きついたことと、薬の処方と引き換えに助かったことです。
河童が薬の作り方を差し出す話は各地にあり、その一つにあたります。
メーシリが登場する作品
メーシリを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは石川の民俗の会の雑誌です。
河童が薬の処方を教えて助かる話は各地にあり、その家に伝わる薬の由来として語られます。
メーシリが登場する学会誌
加能民俗
加能民俗の会が出した雑誌です。1958年の号に河童駒引譚・その他が載ります。
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メーシリについてよくある質問
メーシリとは何ですか。
石川県志賀町で河童を指した呼び名です。
ミズシとは何ですか。
加賀・能登で河童を指す呼び方です。
どう捕まったのですか。
驚いた馬が手綱に巻きつけたまま主人のところへ帰ったといいます。
どう助かったのですか。
癇の妙薬の処方を教えるという条件で助けられたといいます。
メーシリと併せて覚えたい言葉・用語
ミズシ(みずし)
加賀・能登で河童を指す呼び方です。
癇(かん)
ひきつけや神経の高ぶりを指す言葉です。
河童駒引(かっぱこまびき)
河童が馬を水に引き込もうとする話の型です。
メーシリの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。