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茨城県

ムジナノボンボリとはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

ムジナノボンボリ  / ムジナノボンボリ

狐と狸 各地の伝説

茨城県茨城町で、明るい月があるのに出たという、ぼんやりした二つめの月。

ムジナノボンボリの姿を描いた図

Σ64 「涸沼(茨城県東茨城郡茨城町)」 2020年 / CC BY 出典

ムジナノボンボリとはどんな妖怪か

ムジナノボンボリはひとことで言えば、二つめの月です。茨城県東茨城郡茨城町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、更科公護むじなの提灯と化けたお月様」(『茨城の民俗』通巻13号、1974年、72頁)を典拠に、むじなが提灯をつけたりお月様に化けるのは夏が多い。土手に上がっていると、明るい月があるのに、提灯のようなぼんやりした月がでた。出てから数分でだんだん消えていった。ムジナノボンボリと言われていたと記します。

本物の月が、同時に出ています。

明るい月があるのに、 もう一つぼんやりした月が出ました。 だから偽物だと分かります。

ムジナノボンボリの漢字表記と読み方

読みは「むじなのぼんぼり」です。

ぼんぼりは、紙や絹を張った小さな行灯のことです。 ぼんやりした光をいいます。

ムジナはアナグマを指すことが多く、土地によってはタヌキも指します。

この図鑑にはムジナ(各地)も収めています。そちらは化ける獣そのものです。

ムジナノボンボリ(むじなのぼんぼり)

日文研データベースが示す呼称。

むじなの提灯(むじなのちょうちん)

報告の題で使われる呼び名です。

ムジナノボンボリの姿と特徴

ムジナノボンボリの姿は、記録に短く書かれています。

化けるもの … むじな。
化ける先 … 提灯、またはお月様。
多い季節 … 夏。
見た場所 … 土手の上。
見えたもの … 明るい月とは別の、提灯のようなぼんやりした月。
消え方 … 出てから数分でだんだん消えた。

むじなの姿を見たとは書かれていません。

ムジナノボンボリの伝承記録

  1. 夏に化ける
  2. 二つめの月が出る
  3. 数分で消える

夏に化ける

むじなが提灯をつけたり、お月様に化けるのは夏が多いといいます。

季節が決まっています。

二つめの月が出る

土手に上がっていると、明るい月があるのに、提灯のようなぼんやりした月がでました。

本物の月が、すでに出ています

数分で消える

出てから数分で、だんだん消えていきました。

急に消えたのではありません。

だんだんと書かれています。

ムジナノボンボリの伝承地域

公的データベースの地域欄は茨城県東茨城郡茨城町を示します。

茨城町は涸沼の北にあたり、水戸市の南どなりです。

茨城町(いばらきまち)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

茨城町の所在地:茨城県東茨城郡茨城町

報告は茨城民俗学の会の茨城の民俗によります。

涸沼の北にあたります。

ムジナノボンボリの正体と考えられているもの

ムジナノボンボリは、見比べれば分かる月です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、出たことと、消えたことだけです。

それでも、名前が付いています

この図鑑にはムジナ(各地)も収めています。

ムジナノボンボリが登場する作品

ムジナノボンボリを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。

獣が明かりに化ける話は各地にあり、狐火狸の提灯の名で語られます。この図鑑にはムジナ(各地)も収めています。

ムジナノボンボリが登場する学会誌

茨城の民俗

茨城民俗学の会の学会誌です。1974年の号に更科公護の報告が載ります。

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ムジナノボンボリについてよくある質問

ムジナノボンボリとは何ですか。

茨城県茨城町で、むじなが化けたとされたぼんやりした月です。

どう見分けますか。

明るい月がすでに出ているのに、もう一つ出ると記録されています。

いつ出ますか。

化けるのは夏が多いとされます。

どう消えますか。

出てから数分でだんだん消えていったと記されています。

ムジナノボンボリと併せて覚えたい言葉・用語

ぼんぼり(ぼんぼり)

紙や絹を張った小さな行灯のことです。

ムジナ(むじな)

アナグマを指すことが多く、タヌキも指します。

涸沼(ひぬま)

茨城県中部の湖。海水と淡水がまじります。

ムジナノボンボリの参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「ムジナノボンボリ」