茨城県茨城町で、明るい月があるのに出たという、ぼんやりした二つめの月。

ムジナノボンボリとはどんな妖怪か
ムジナノボンボリはひとことで言えば、二つめの月です。茨城県東茨城郡茨城町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、更科公護「むじなの提灯と化けたお月様」(『茨城の民俗』通巻13号、1974年、72頁)を典拠に、むじなが提灯をつけたりお月様に化けるのは夏が多い。土手に上がっていると、明るい月があるのに、提灯のようなぼんやりした月がでた。出てから数分でだんだん消えていった。ムジナノボンボリと言われていたと記します。
本物の月が、同時に出ています。
明るい月があるのに、 もう一つぼんやりした月が出ました。 だから偽物だと分かります。
ムジナノボンボリの漢字表記と読み方
読みは「むじなのぼんぼり」です。
ぼんぼりは、紙や絹を張った小さな行灯のことです。 ぼんやりした光をいいます。
ムジナはアナグマを指すことが多く、土地によってはタヌキも指します。
この図鑑にはムジナ(各地)も収めています。そちらは化ける獣そのものです。
ムジナノボンボリ(むじなのぼんぼり)
日文研データベースが示す呼称。
むじなの提灯(むじなのちょうちん)
報告の題で使われる呼び名です。
ムジナノボンボリの姿と特徴
ムジナノボンボリの姿は、記録に短く書かれています。
化けるもの … むじな。
化ける先 … 提灯、またはお月様。
多い季節 … 夏。
見た場所 … 土手の上。
見えたもの … 明るい月とは別の、提灯のようなぼんやりした月。
消え方 … 出てから数分でだんだん消えた。
むじなの姿を見たとは書かれていません。
ムジナノボンボリの伝承記録
夏に化ける
むじなが提灯をつけたり、お月様に化けるのは夏が多いといいます。
季節が決まっています。
二つめの月が出る
土手に上がっていると、明るい月があるのに、提灯のようなぼんやりした月がでました。
本物の月が、すでに出ています。
数分で消える
出てから数分で、だんだん消えていきました。
急に消えたのではありません。
だんだんと書かれています。
ムジナノボンボリの伝承地域
公的データベースの地域欄は茨城県東茨城郡茨城町を示します。
茨城町は涸沼の北にあたり、水戸市の南どなりです。
ムジナノボンボリの正体と考えられているもの
ムジナノボンボリは、見比べれば分かる月です。
祟りという語は使われていません。 記されているのは、出たことと、消えたことだけです。
それでも、名前が付いています。
この図鑑にはムジナ(各地)も収めています。
ムジナノボンボリが登場する作品
ムジナノボンボリを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。
獣が明かりに化ける話は各地にあり、狐火や狸の提灯の名で語られます。この図鑑にはムジナ(各地)も収めています。
ムジナノボンボリが登場する学会誌
茨城の民俗
茨城民俗学の会の学会誌です。1974年の号に更科公護の報告が載ります。
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ムジナノボンボリについてよくある質問
ムジナノボンボリとは何ですか。
茨城県茨城町で、むじなが化けたとされたぼんやりした月です。
どう見分けますか。
明るい月がすでに出ているのに、もう一つ出ると記録されています。
いつ出ますか。
化けるのは夏が多いとされます。
どう消えますか。
出てから数分でだんだん消えていったと記されています。
ムジナノボンボリと併せて覚えたい言葉・用語
ぼんぼり(ぼんぼり)
紙や絹を張った小さな行灯のことです。
ムジナ(むじな)
アナグマを指すことが多く、タヌキも指します。
涸沼(ひぬま)
茨城県中部の湖。海水と淡水がまじります。
ムジナノボンボリの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。