兵庫県洲本市の由良沖で、毎年六月三日に石の上で行う祭。大小の亀が数万集まり海上を塞ぐという。

運動会プロテインパワー 「由良湊神社(兵庫県洲本市由良)」 2025年 / CC BY-SA 4.0 出典
竜王祭とはどんな妖怪か
竜王祭は、亀が集まる祭です。兵庫県洲本市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、菊岡沾凉「諸国里人談」(『日本随筆大成第二期』吉川弘文館、1975年)を典拠に、淡路国由良の湊の南西の海中に周り3里ほどの島があり、海へ差し出た海中に平らな石がある。毎年6月3日に山良の社僧が来てこの石の上に供物を供え祭儀を行う。これを竜王祭という。この時、大小の亀が数万集まり海上を塞ぐ。祭事が終われば残らず亀は去ると記します。
去り方も書かれています。
祭事が終われば残らず亀は去るのです。
この図鑑には巨亀と蜘蛛(滋賀)も収めています。
竜王祭の漢字表記と読み方
読みは「りゅうおうまつり」です。
「湊」は、船の出入りする港のことです。
「一里」はおよそ四キロメートルにあたります。
「社僧」は、社に仕えた僧のことです。
この図鑑には巨亀と蜘蛛(滋賀)も収めています。
竜王祭(りゅうおうまつり)
日文研データベースが示す呼称。
諸国里人談(しょこくりじんだん)
論文名です。
竜王祭の姿と特徴
竜王祭の話は、記録に順を追って書かれています。
その場所 … 淡路国由良の湊の南西の海中。
あるもの(一) … 周り3里ほどの島。
あるもの(二) … 海へ差し出た海中の平らな石。
その日 … 毎年6月3日。
来る人 … 山良の社僧。
すること … この石の上に供物を供え祭儀を行う。
その名 … 竜王祭。
そのとき集まるもの … 大小の亀が数万。
そのようす … 海上を塞ぐ。
祭事のあと … 残らず亀は去る。
亀の種類は書かれていません。
竜王祭の伝承記録
海中の平らな石
淡路国由良の湊の南西の海中に周り3里ほどの島があり、海へ差し出た海中に平らな石があります。
あるのは海の中です。
六月三日の祭儀
毎年6月3日に山良の社僧が来てこの石の上に供物を供え祭儀を行います。これを竜王祭といいます。
決まっているのは日取りです。
数万の亀
この時、大小の亀が数万集まり海上を塞ぎます。
集まるのは亀です。
残らず去る
祭事が終われば残らず亀は去ります。
引くのは潮のようです。
竜王祭の伝承地域
公的データベースの地域欄は兵庫県、市郡名の欄は洲本市を示します。
記録は祭を行う人を山良の社僧と書いています。
竜王祭の正体と考えられているもの
竜王祭は、亀が集まる祭です。
竜王の姿は出てきません。 語られているのは、いつどこで行うかと、何が集まるかです。
集まりも去りも祭事の始めと終わりに合うところが、この話の要です。
この図鑑には巨亀と蜘蛛(滋賀)も収めています。
竜王祭が登場する作品
竜王祭を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは随筆を集めた叢書です。
祭の日に獣や魚が集まるという話は各地にあり、海の神への供えとして語られます。
竜王祭が登場する随筆
日本随筆大成第二期
吉川弘文館が1975年に出した叢書です。菊岡沾凉の諸国里人談を収めます。
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竜王祭についてよくある質問
竜王祭とは何ですか。
兵庫県洲本市の由良沖で、毎年六月三日に行われたという祭です。
どこで行うのですか。
海へ差し出た海中の平らな石の上です。
何が起きますか。
大小の亀が数万集まり海上を塞ぐといいます。
祭のあとは。
残らず亀は去ると記録されています。
竜王祭と併せて覚えたい言葉・用語
淡路国(あわじのくに)
いまの兵庫県淡路島にあたる国の名です。
社僧(しゃそう)
社に仕えた僧のことです。
由良(ゆら)
兵庫県洲本市の港のある地名です。
竜王祭の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。