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兵庫県

墓の雄松(はかのおまつ)とはどんな妖怪か|姿と伝承

墓の雄松  / ハカノオマツ

器物と草木 各地の伝説

兵庫県丹波篠山市で、切る人がなく、切った僧が病で死んだといわれる大きな松。

墓の雄松の姿を描いた図

Saigen Jiro 「篠山城の天守台と堀(兵庫県丹波篠山市北新町)」 2017年 / CC0 出典

墓の雄松とはどんな妖怪か

墓の雄松はひとことで言えば、引き受け手のない木です。兵庫県丹波篠山市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大橋泰子ほか民俗調査―兵庫県多紀郡西紀町本郷―伝説」(『御影史学論集』御影史学研究会、1974年)を典拠に、雄松が大きくなりすぎたので、切ろうとしたが、切る人がいなかった。あるお坊さんが切ったが、病気になって死んでしまった。その松をあまりいじめてはいけないと、言われていると記します。

先に断られています。

切ろうとしたとき、切る人がいなかったと書かれます。 土地の人は、すでに避けていました。

墓の雄松の漢字表記と読み方

読みは「はかのおまつ」です。

「雄松」は黒松のことで、葉が固く色の濃い松を指します。

「西紀町本郷」は、いまの丹波篠山市の一部です。

この図鑑にはねじれ松(岡山)も収めています。どちらも切ると障りがあるとされた松です。

墓の雄松(はかのおまつ)

日文研データベースが示す呼称。

雄松(おまつ)

黒松を指す言い方で、記録の中で用いられています。

墓の雄松の姿と特徴

墓の雄松の話は、記録に短く書かれています。

その木 … 雄松。
きっかけ … 大きくなりすぎた。
しようとしたこと … 切ろうとした。
そのとき … 切る人がいなかった。
切った人 … あるお坊さん。
その後 … 病気になって死んでしまった。
言い伝え … その松をあまりいじめてはいけない。

松の場所や大きさは書かれていません。

墓の雄松の伝承記録

  1. 大きくなりすぎた松
  2. 切る人がいない
  3. 僧が切る
  4. いじめてはいけない

大きくなりすぎた松

雄松が大きくなりすぎたので、切ろうとしました。

理由は大きさでした。

切る人がいない

しかし、切る人がいませんでした。

避けられていたことが分かります。

僧が切る

あるお坊さんが切りましたが、病気になって死んでしまいました。

引き受けたのはでした。

いじめてはいけない

その松をあまりいじめてはいけないと、言われています。

残ったのは戒めです。

墓の雄松の伝承地域

公的データベースの地域欄は兵庫県丹波篠山市を示します。

報告の題にある多紀郡西紀町本郷は、いまの丹波篠山市本郷にあたります。

西紀町本郷(にしきちょうほんごう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

西紀町本郷の所在地:兵庫県丹波篠山市本郷

報告は御影史学研究会の御影史学論集によります。

旧多紀郡西紀町にあたり、二〇〇四年に篠山市(現・丹波篠山市)の一部となりました。

墓の雄松の正体と考えられているもの

墓の雄松は、切ることが避けられた木です

姿を持つものは出てきません。 語られているのは、切る人がいなかったことと、切った人が死んだことです。

残された言い方は「あまりいじめてはいけない」という、やわらかい戒めでした。

この図鑑にはねじれ松(岡山)も収めています。

墓の雄松が登場する作品

墓の雄松を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは御影史学研究会の雑誌です。

切ると障りがある木の話は各地にあり、道路や工事の際に語り直されることがあります。この図鑑にはねじれ松(岡山)も収めています。

墓の雄松が登場する学会誌

御影史学論集

御影史学研究会が出した雑誌です。1974年の号に兵庫県多紀郡西紀町本郷の民俗調査が載ります。

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墓の雄松についてよくある質問

墓の雄松とは何ですか。

兵庫県丹波篠山市で、切ると障りがあるとされた大きな松です。

なぜ切ろうとしたのですか。

大きくなりすぎたためと記録されています。

切った人はどうなりましたか。

病気になって死んでしまったといいます。

雄松とは何ですか。

黒松のことで、葉が固く色の濃い松を指します。

墓の雄松と併せて覚えたい言葉・用語

雄松(おまつ)

黒松のこと。葉が固く色の濃い松です。

多紀郡(たきぐん)

兵庫県にあった郡。いまの丹波篠山市にあたります。

障り(さわり)

神や霊のしわざとされる災いのことです。

墓の雄松の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「墓の雄松」