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兵庫県

あの世の船(あのよのふね)とはどんな妖怪か|姿と伝承

あの世の船  / アノヨノフネ

幽霊と霊 各地の伝説

兵庫県姫路市飾東町で、十二月末日に出るという船。定員が足りないと弱った人を連れに来る。

あの世の船の姿を描いた図

663highland 「書写山円教寺の三之堂(兵庫県姫路市)」 2008年 / CC BY 2.5 出典

あの世の船とはどんな妖怪か

あの世の船は、人数を揃えて出る船です。兵庫県姫路市飾東町の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、河野朝子船が来た」(『御影史学論集』御影史学研究会、1990年)を典拠に、話者を田口ひろみとして、あの世の船が12月末日に出る。船には定員があって、集まらないときには弱っている人を連れに来て人数を集めると記します。

十二月の死をこう説きます。

だから12月にはたくさん人が死ぬと結ばれます。

この図鑑には薬水信仰(兵庫)も収めています。

あの世の船の漢字表記と読み方

読みは「あのよのふね」です。

呼称の欄は「あの世の船」、読みの欄は「アノヨノフネ」と書かれています。

「末日」は、その月の最後の日のことです。

「定員」は、乗せられる人数の決まりです。

この図鑑には薬水信仰(兵庫)も収めています。

あの世の船(あのよのふね)

日文研データベースが示す呼称です。

定員(ていいん)

記録が示す、船に乗せる人数の決まりです。

あの世の船の姿と特徴

あの世の船の話は、記録に短く書かれています。

出る日 … 12月末日。
その船 … あの世の船。
決まり … 船には定員がある。
足りないとき … 弱っている人を連れに来る。
その目的 … 人数を集める。
そのため … 12月にはたくさん人が死ぬ。

船の形も漕ぎ手も書かれていません。

あの世の船の伝承記録

  1. 十二月末日に出る
  2. 船には定員がある
  3. 弱った人を連れに来る
  4. 十二月に人が死ぬ

十二月末日に出る

あの世の船が12月末日に出ます。

決まっているのは日どりです。

船には定員がある

船には定員があります。

決まっているのは人数です。

弱った人を連れに来る

集まらないときには弱っている人を連れに来て人数を集めます。

選ばれるのは弱っている人です。

十二月に人が死ぬ

だから12月にはたくさん人が死ぬといいます。

説かれるのはその月の死です。

あの世の船の伝承地域

公的データベースの地域欄は兵庫県、市郡名の欄は姫路市、区町村名の欄は飾東町を示します。

報告の題は船が来たで、この言い伝えを表題にしています。

飾東町(しきとうちょう)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

飾東町の所在地:兵庫県姫路市飾東町

報告は土地の言い伝えを聞き取ったものです。

姫路市の東部にあたる地域です。

あの世の船の正体と考えられているもの

あの世の船は、人数を揃えて出る船です

姿を見た人は出てきません。 語られているのは、出る日と、人数が足りないときにどうするかです。

十二月に死者が多いことを船の定員で説くところが、この言い伝えの形です。

この図鑑には薬水信仰(兵庫)も収めています。

あの世の船が登場する作品

あの世の船を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは史学会の雑誌です。

死者を運ぶ船の言い伝えは各地の海辺にあり、出る日や乗る人数を決まりごととして語ります。

あの世の船が登場する雑誌

御影史学論集

御影史学研究会が出した雑誌です。1990年の号にこの言い伝えが載ります。

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あの世の船についてよくある質問

あの世の船とは何ですか。

兵庫県姫路市飾東町で、十二月末日に出るといわれる船です。

定員が足りないとどうなりますか。

弱っている人を連れに来て人数を集めるといいます。

なぜ十二月に人が多く死ぬのですか。

この船が人数を集めるからだと語られています。

誰が語った話ですか。

報告では話者を田口ひろみとしています。

あの世の船と併せて覚えたい言葉・用語

末日(まつじつ)

その月の最後の日のことです。

定員(ていいん)

乗せられる人数の決まりです。

飾東町(しきとうちょう)

兵庫県姫路市の東部にあたる地域です。

あの世の船の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「あの世の船」