群馬県沼田市で、灯籠の蝋燭の煙が山の仙人に届き、仙人はそれを吸って生きるとされた行事。

蝋燭と仙人とはどんな妖怪か
蝋燭と仙人はひとことで言えば、煙を届ける行事です。群馬県沼田市戸鹿野町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、星野義正・佐久間昇「戸鹿野の民俗(2)」(『民間伝承』民間伝承の会、1943年)を典拠に、夏に庭先に柱を立てて、その先に蝋燭を入れた灯籠を掲げる行事がある。このときに立てた蝋燭の煙がハッカイサンという仙人のいる山に至り、仙人はこの煙を吸って生き延びるのだというと記します。
行事に理由が付いています。
灯籠を掲げるのは、山の仙人に煙を届けるためだとされます。
蝋燭と仙人の漢字表記と読み方
読みは「ろうそくとせんにん」です。
「ハッカイサン」は八海山のことと考えられます。 新潟と群馬の境にある信仰の山です。
庭先に高い柱を立てて灯を掲げるのは、盆の行事に多い形です。
報告は一九四三年で、戸鹿野町の暮らしをまとめたものです。
蝋燭と仙人(ろうそくとせんにん)
日文研データベースが示す呼称。
ハッカイサン(はっかいさん)
煙を吸うとされる仙人の名です。
蝋燭と仙人の姿と特徴
蝋燭と仙人の行事は、記録に短く書かれています。
時期 … 夏。
するところ … 庭先。
立てるもの … 柱。
掲げるもの … 蝋燭を入れた灯籠。
煙の行き先 … ハッカイサンという仙人のいる山。
仙人のすること … 煙を吸って生き延びる。
仙人の姿は書かれていません。
蝋燭と仙人の伝承記録
庭先の柱
夏に庭先に柱を立てて、その先に蝋燭を入れた灯籠を掲げる行事があります。
高く掲げるところに意味があります。
山へ届く煙
このときに立てた蝋燭の煙がハッカイサンという仙人のいる山に至るといいます。
届くのは煙です。
煙を吸って生きる
仙人はこの煙を吸って生き延びるのだといいます。
支えているのは里の家々ということになります。
蝋燭と仙人の伝承地域
公的データベースの地域欄は群馬県沼田市戸鹿野町を示します。
「ハッカイサン」は、越後と上野の境にある八海山を指すとみられます。
蝋燭と仙人の正体と考えられているもの
蝋燭と仙人は、行事の由来として語られた仙人です。
害をなすものではありません。 語られているのは、里の灯が山の仙人を養うという結びつきです。
姿を見た者は出てきません。
蝋燭と仙人が登場する作品
蝋燭と仙人を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦中の民俗学の雑誌です。
高い柱に灯を掲げる行事は各地の盆にあり、迎え火や送り火と結びついて語られます。
蝋燭と仙人が登場する学会誌
民間伝承
民間伝承の会が出した雑誌です。1943年の号に戸鹿野の民俗が載ります。
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蝋燭と仙人についてよくある質問
蝋燭と仙人とは何ですか。
群馬県沼田市で、灯籠の蝋燭の煙が山の仙人に届くと語られた行事です。
いつする行事ですか。
夏と記録されています。
ハッカイサンとは何ですか。
煙を吸うとされる仙人の名で、八海山を指すとみられます。
仙人の姿は語られていますか。
姿についての記述はありません。
蝋燭と仙人と併せて覚えたい言葉・用語
灯籠(とうろう)
火をともすための、枠に紙や布を張った照明具です。
仙人(せんにん)
山にこもって不老長寿を得たとされる者のことです。
八海山(はっかいさん)
新潟県にある信仰の山です。
蝋燭と仙人の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。