岐阜県中津川市で、鳥獣の肉を食い生血を吸ううちに山姥になり、金時を産んだと語られた女。

山姨とはどんな妖怪か
山姨は、人から山姥になった女です。岐阜県中津川市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、松澤松三郎「蘇南伝説(二)」(『郷土』郷土発行所、1931年)を典拠に、信濃の山奥で鳥獣の肉を食ったり生血を吸ったりしているうちに山姥になった女が、金時という子供を産んだ。金時は時々夕方になると酒買いに里に下りてきた。親子は百余年の間あちこちの山に棲み暮らして長寿延命したというと記します。
変わり目が書かれています。
もとは女で、鳥獣の肉を食ったり生血を吸ったりしているうちに山姥になったのです。
この図鑑には山姥(各地)も収めています。
山姨の漢字表記と読み方
読みは「やまおんば」です。
「姨」は、おばを指す字です。
「金時」は坂田金時、幼名を金太郎という武者です。
「信濃」はいまの長野県にあたる昔の国の名です。
「長寿延命」は、長く生きることです。
この図鑑には山姥(各地)も収めています。
山姨(やまおんば)
日文研データベースが示す呼称。
山姥(やまうば)
記録の本文が使う語です。
山姨の姿と特徴
山姨の話は、記録に順を追って書かれています。
そのところ … 信濃の山奥。
していたこと … 鳥獣の肉を食ったり生血を吸ったりした。
その結果 … 山姥になった。
産んだ子 … 金時という子供。
金時のふるまい … 時々夕方になると酒買いに里に下りてきた。
その後 … 親子は百余年の間あちこちの山に棲み暮らした。
その言い方 … 長寿延命した。
山姨の姿は書かれていません。
山姨の伝承記録
肉を食い血を吸う
信濃の山奥で鳥獣の肉を食ったり生血を吸ったりしていました。
変わる元は食べ物でした。
山姥になる
そうしているうちに山姥になった女がいました。
もとは人です。
金時を産む
その女が金時という子供を産みました。
産んだのは武者でした。
酒買いに下りる
金時は時々夕方になると酒買いに里に下りてきました。
下りるのは夕方です。
百余年を生きる
親子は百余年の間あちこちの山に棲み暮らして長寿延命したといいます。
長さは百年あまりです。
山姨の伝承地域
公的データベースの地域欄は岐阜県中津川市を示します。
記録の本文は信濃の山奥を舞台と書いています。
山姨の正体と考えられているもの
山姨は、人から山姥になったとされる女です。
生まれつきではありません。 語られているのは、何をして変わったかと、誰を産んだかです。
金太郎の母を山姥とする話は各地にあり、信濃と美濃の境でもこう語られました。
この図鑑には山姥(各地)も収めています。
山姨が登場する作品
山姨を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは戦前の郷土誌です。
金太郎の母を山姥とする話は各地にあり、産んだ場所をめぐって土地ごとに語られます。
山姨が登場する郷土誌
郷土
郷土発行所が出した雑誌です。1931年の号に蘇南伝説が載ります。
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山姨についてよくある質問
山姨とは何ですか。
岐阜県中津川市で、人から山姥になったと語られた女です。
なぜ山姥になったのですか。
鳥獣の肉を食ったり生血を吸ったりしているうちにといいます。
金時とは誰ですか。
坂田金時、幼名を金太郎という武者です。
どれだけ生きたのですか。
親子は百余年の間あちこちの山に棲み暮らしたと記録されています。
山姨と併せて覚えたい言葉・用語
姨(おば)
おばを指す字です。
坂田金時(さかたのきんとき)
幼名を金太郎という武者です。
信濃(しなの)
いまの長野県にあたる昔の国の名です。
山姨の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。