岐阜県飛騨市神岡町で、大雪の日に武将を騙した山蜘蛛。家と思った桂の木の下で主従が死んだ。

Mamusi Taka 「神岡町の町並み(岐阜県飛騨市神岡町)」 2006年 / CC BY-SA 3.0 出典
山蜘蛛と蜘蛛桂とはどんな妖怪か
山蜘蛛と蜘蛛桂は、家に見せかけた木です。岐阜県飛騨市神岡町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、柴田袖水「高原の伝説」(『ひだびと』飛騨考古土俗学会、1936年)を典拠に、天正の頃ある大雪の日に武将が山中で山蜘蛛に騙された。家だと思っていた桂の木の下で多くの主従が死んだ為その木は恐れられていると記します。
騙されたのは目です。
家だと思っていたのは桂の木でした。
この図鑑には土蜘蛛(京都)も収めています。
山蜘蛛と蜘蛛桂の漢字表記と読み方
読みは「やまくもとくもかつら」です。
データベースの呼称欄は「山蛛蜘,蛛蜘桂」と字の順を替えて示します。
「天正」は1573年から1592年までの年号です。
「桂」は、川ぞいに育つ大きな木です。
この図鑑には土蜘蛛(京都)も収めています。
山蜘蛛と蜘蛛桂(やまくもとくもかつら)
データベースの呼称欄は「山蛛蜘,蛛蜘桂」と示します。
蜘蛛桂(くもかつら)
記録が示す、その桂の木の呼び名です。
山蜘蛛と蜘蛛桂の姿と特徴
山蜘蛛と蜘蛛桂の話は、記録に短く書かれています。
そのころ … 天正の頃。
その日 … ある大雪の日。
その人 … 武将。
その場所 … 山中。
したこと … 山蜘蛛に騙された。
思い違い … 桂の木を家だと思っていた。
その結果 … その木の下で多くの主従が死んだ。
いまのこと … その木は恐れられている。
山蜘蛛の大きさは書かれていません。
山蜘蛛と蜘蛛桂の伝承記録
天正の大雪
天正の頃ある大雪の日のことです。
降っていたのは大雪です。
山蜘蛛に騙される
武将が山中で山蜘蛛に騙されました。
騙したのは山蜘蛛です。
家と思った桂
家だと思っていたのは桂の木でした。
見えたのは家です。
木は恐れられる
その木の下で多くの主従が死んだ為その木は恐れられています。
残ったのは木です。
山蜘蛛と蜘蛛桂の伝承地域
公的データベースの地域欄は岐阜県、市郡名の欄は飛騨市、区町村名の欄は神岡町を示します。
論文名の高原は、神岡町を流れる高原川ぞいの土地を指します。
山蜘蛛と蜘蛛桂の正体と考えられているもの
山蜘蛛と蜘蛛桂は、家に見せかけた木です。
姿は出てきません。 語られているのは、何と見えたかと、何が残ったかです。
騙した山蜘蛛でなく、騙りに使われた木のほうが恐れられているところが、この話の残り方です。
この図鑑には土蜘蛛(京都)も収めています。
山蜘蛛と蜘蛛桂が登場する作品
山蜘蛛と蜘蛛桂を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは飛騨の郷土雑誌です。
雪の山で家に見えるものの話は各地にあり、行き倒れた人の跡として語られます。
山蜘蛛と蜘蛛桂が登場する郷土誌
ひだびと
飛騨考古土俗学会が出した雑誌です。1936年の号に高原の伝説が載ります。
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山蜘蛛と蜘蛛桂についてよくある質問
山蜘蛛と蜘蛛桂とは何ですか。
岐阜県飛騨市神岡町で、武将を騙したという山蜘蛛と、その桂の木です。
いつのことですか。
天正の頃、ある大雪の日と記録されています。
何が起きたのですか。
家だと思っていた桂の木の下で、多くの主従が死にました。
いまその木は。
恐れられているといいます。
山蜘蛛と蜘蛛桂と併せて覚えたい言葉・用語
天正(てんしょう)
1573年から1592年までの年号です。
桂(かつら)
川ぞいに育つ大きな木です。
神岡町(かみおかちょう)
岐阜県飛騨市の地区の名です。
山蜘蛛と蜘蛛桂の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。