岐阜県郡上市の洞窟の枝洞。日暮れになると低い声で「いけよー」と聞こえるという。

Akiyoshi's Room 「郡上八幡城(岐阜県郡上市)」 2007年 / パブリックドメイン 出典
いけよ洞とはどんな妖怪か
いけよ洞は、声の聞こえる洞です。岐阜県郡上市の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、池田勇次「郡上の山あいから」(『美濃民俗』美濃民俗文化の会、1972年)を典拠に、八幡町と旧美並村の境のあたりに洞窟があり、その枝洞の一つをいけよ洞と呼ぶ。いちのくれになると洞から低い声で「いけよー」と声が聞えると記します。
書き手にも今なお聞こえます。
今でも「いけよー」という声が三度聞える気がすると結ばれます。
この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。
いけよ洞の漢字表記と読み方
読みは「いけよどう」です。
データベースの読みの欄は「イケヨドウ、イケヨホラ」と二つを示します。
「洞」は、山腹にあいた穴や、谷あいの窪地をいいます。
「いちのくれ」は、日の暮れかかるころを指す土地の言い方です。
この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。
いけよ洞(いけよどう)
データベースの読みの欄は「イケヨドウ、イケヨホラ」と示します。
いけよほら(いけよほら)
データベースが併せて示す読みです。
枝洞(えだほら)
記録が示す、洞窟から分かれた小さな洞のことです。
いけよ洞の姿と特徴
いけよ洞の話は、記録に短く書かれています。
その場所 … 八幡町と旧美並村の境のあたり。
あるもの … 洞窟。
その一つ … 枝洞。
その名 … いけよ洞。
聞こえるとき … いちのくれ。
聞こえるもの … 低い声。
その言葉 … 「いけよー」。
今のこと … 声が三度聞える気がする。
声の主は書かれていません。
いけよ洞の伝承記録
境の洞窟
八幡町と旧美並村の境のあたりに洞窟があります。
あるのは村と町の境です。
枝洞の名
その枝洞の一つをいけよ洞と呼びます。
名がついたのは枝分かれした洞です。
日暮れの声
いちのくれになると洞から低い声で「いけよー」と声が聞えます。
聞こえるのは低い声です。
今も三度
今でも「いけよー」という声が三度聞える気がするといいます。
繰り返すのは三度です。
いけよ洞の伝承地域
公的データベースの地域欄は岐阜県、市郡名の欄は郡上市を示します。
記録が示すのは八幡町と旧美並村の境で、どちらも今は郡上市です。
いけよ洞の正体と考えられているもの
いけよ洞は、声の聞こえる洞です。
姿を見せるものはいません。 語られているのは、聞こえる時刻と、その言葉です。
書き手自身が今でも聞える気がすると書き添えているところに、この話の残り方があります。
この図鑑には刀掛けの松(岐阜)も収めています。
いけよ洞が登場する作品
いけよ洞を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは土地の民俗雑誌です。
穴から声が聞こえる話は各地にあり、呼ばれても答えてはならないと戒めるものが多くあります。
いけよ洞が登場する雑誌
美濃民俗
美濃民俗文化の会が出した雑誌です。1972年の号に郡上の話が載ります。
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いけよ洞についてよくある質問
いけよ洞とは何ですか。
岐阜県郡上市にある洞窟の枝洞で、声が聞こえるといわれる場所です。
いつ聞こえますか。
いちのくれ、日の暮れかかるころだといいます。
何と聞こえますか。
低い声で「いけよー」と聞こえるといいます。
今も聞こえますか。
記録は、今でも三度聞える気がすると書いています。
いけよ洞と併せて覚えたい言葉・用語
洞(ほら)
山腹にあいた穴や、谷あいの窪地をいいます。
枝洞(えだほら)
洞窟から分かれた小さな洞のことです。
郡上市(ぐじょうし)
岐阜県の中部、山あいにある市です。
いけよ洞の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。