福島県南会津町で、四隅に座って中央へ這うと頭が四つある遊び。邪念があると駄目だという。

スティーブ・ミズキ 「塩ノ原の石碑(福島県南会津郡南会津町)」 2021年 / CC BY-SA 4.0 出典
四隅探しとはどんな妖怪か
四隅探しは、頭が一つ多い遊びです。福島県南会津郡南会津町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、大島建彦「スマタラ来い」(『西郊民俗』西郊民俗談話会、1984年)を典拠に、引用文献に石川純一郎『会津館岩村民俗誌』を挙げて、夜、真っ暗な部屋の4隅に1人ずつ座って目隠しをする。中央に向って静かに這って行き頭を撫ぜると、自分以外には3つしかないはずなのに4つある。このような遊びをして面白がる。ただし、邪念があると駄目だというと記します。
数が合いません。
自分以外には3つしかないはずなのに4つあるのです。
この図鑑には隠し神(各地)も収めています。
四隅探しの漢字表記と読み方
読みは「よすまさがし」です。
「四隅」を「よすま」と読んでいます。
「邪念」は、よこしまな思いのことです。
「撫ぜる」は、なでることです。
この図鑑には隠し神(各地)も収めています。
四隅探し(よすまさがし)
日文研データベースが示す呼称。
スマタラ来い(すまたらこい)
論文名です。
四隅探しの姿と特徴
四隅探しの話は、記録に順を追って書かれています。
そのとき … 夜。
その場所 … 真っ暗な部屋。
すること(一) … 4隅に1人ずつ座る。
すること(二) … 目隠しをする。
すること(三) … 中央に向って静かに這って行く。
すること(四) … 頭を撫ぜる。
あるはずの数 … 自分以外には3つ。
実際の数 … 4つ。
その扱い … このような遊びをして面白がる。
ただし … 邪念があると駄目。
四つ目の頭の主は書かれていません。
四隅探しの伝承記録
四隅に座る
夜、真っ暗な部屋の4隅に1人ずつ座って目隠しをします。
座るのは四隅です。
中央へ這う
中央に向って静かに這って行きます。
向かうのはまんなかです。
頭が四つ
頭を撫ぜると、自分以外には3つしかないはずなのに4つあります。
多いのは一つです。
邪念があると駄目
このような遊びをして面白がります。ただし、邪念があると駄目だといいます。
要るのは心のありようです。
四隅探しの伝承地域
公的データベースの地域欄は福島県、市郡名の欄は南会津郡、区町村名の欄は南会津町を示します。
引用文献の会津館岩村は、いまの南会津町の一部にあたる旧村名です。
南会津町(みなみあいづまち)
日文研データベースが示す伝承地域
南会津町の所在地:福島県南会津郡南会津町
報告は西郊民俗談話会の西郊民俗によります。
データベースは引用文献に『会津館岩村民俗誌』を挙げています。
四隅探しの正体と考えられているもの
四隅探しは、頭が一つ多い遊びです。
姿は出てきません。 語られているのは、どう数えるかと、何が要るかです。
怖がるのでなく面白がると書かれているところが、この遊びの受け止め方です。
この図鑑には隠し神(各地)も収めています。
四隅探しが登場する作品
四隅探しを単独で扱った本は見当たりません。読めるのは民俗学の雑誌です。
人数が合わなくなる遊びは各地にあり、暗い部屋や蔵で行われました。
四隅探しが登場する学会誌
西郊民俗
西郊民俗談話会が出した雑誌です。1984年の号にスマタラ来いが載ります。
四隅探しが登場する調査報告
会津館岩村民俗誌
石川純一郎の報告です。データベースが引用文献に挙げています。
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四隅探しについてよくある質問
四隅探しとは何ですか。
福島県南会津町で行われたという、暗い部屋での遊びです。
どうやるのですか。
四隅に一人ずつ座って目隠しをし、中央へ這って頭を撫でます。
何が起きるのですか。
自分以外には三つしかないはずの頭が四つあるといいます。
注意はありますか。
邪念があると駄目だと記録されています。
四隅探しと併せて覚えたい言葉・用語
四隅(よすま)
部屋の四つのすみのことです。
邪念(じゃねん)
よこしまな思いのことです。
南会津町(みなみあいづまち)
福島県南会津郡の町です。
四隅探しの参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。