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福島県

トボ作(とぼさく)とはどんな妖怪か|姿と伝承・登場する作品・伝承地域

トボ作  / トボサク

人型の妖怪 各地の伝説

福島県会津若松市で、竜宮を追われた貝を食べて八千年の寿命を得たという男。

トボ作の姿を描いた図

くろふね 「若松城・鶴ヶ城(福島県会津若松市)」 2024年 / CC BY 出典

トボ作とはどんな妖怪か

トボ作はひとことで言えば、長生きしすぎた男です。福島県会津若松市の話です。

国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、佐々木長生会津の八百比丘尼に関する資料」(『磐城民俗』通巻25号、1985年、21頁)を典拠に、湖水から流された鳥貝が竜宮城まで流され、出世する。偉くなると不潔な暮らしをするようになり、竜宮城から追い出される。不潔の貝は大波で打ち上げられ、舟宿港屋のじいさまに見つけられ、ちょうど庚申さまのまわり宿で料理される。その料理をトボ作が食べ、八千年の寿命を得て、貧乏ななりで日本中を回ると記します。

得たものは、寿命だけです。

豊かにはなっていません。 貧乏ななりで日本中を回った、と書かれています。

トボ作の漢字表記と読み方

読みは「とぼさく」です。

八百比丘尼は人魚の肉を食べて八百年生きたとされる尼で、若狭の伝説が知られます。 この話はその会津の形です。

庚申さまのまわり宿は、順ぐりに宿元を回して行う庚申待ちのことです。

どちらも食べて長生きします

トボ作(とぼさく)

日文研データベースが示す呼称。

八百比丘尼(やおびくに)

報告の題にある、同じたぐいの伝説です。

トボ作の姿と特徴

トボ作の姿は、記録に短く書かれています。

流れたもの … 湖水から流された鳥貝。
行った先 … 竜宮城。
そこでの様子 … 出世したが、不潔な暮らしで追い出される。
打ち上げられた先 … 舟宿港屋のじいさまに見つかる。
料理された場 … 庚申さまのまわり宿。
食べた人 … トボ作。

得たのは八千年の寿命でした。

トボ作の伝承記録

  1. 貝が竜宮へ流れる
  2. 追い出されて浜に着く
  3. 食べて八千年

貝が竜宮へ流れる

湖水から流された鳥貝が、竜宮城まで流されて出世します。

貝が主役の始まりです。

追い出されて浜に着く

偉くなると不潔な暮らしをするようになり、竜宮城から追い出されます。

不潔の貝は大波で打ち上げられ、舟宿港屋のじいさまに見つけられます。

ちょうど庚申さまのまわり宿で料理されました。

食べて八千年

その料理をトボ作が食べ、八千年の寿命を得ます。

そして、貧乏ななりで日本中を回りました。

手に入れたのは時間だけでした。

トボ作の伝承地域

公的データベースの地域欄は福島県会津若松市を示します。

会津若松は猪苗代湖の西にあたる城下町です。

会津若松市(あいづわかまつし)

日文研データベースが示す伝承地域

地図で開く

会津若松市の所在地:福島県会津若松市

報告は磐城民俗研究会の磐城民俗によります。

会津の八百比丘尼伝説の一つです。

トボ作の正体と考えられているもの

トボ作は、寿命だけを得た男です

祟りという語は使われていません。 記されているのは、八千年と、貧乏ななりだけです。

それでも、日本中を回りました

トボ作が登場する作品

トボ作を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学会誌です。

食べて長生きする話は各地にあり、八百比丘尼の名で知られます。

トボ作が登場する学会誌

磐城民俗

磐城民俗研究会の学会誌です。1985年の号に佐々木長生の資料が載ります。

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トボ作についてよくある質問

トボ作とは何ですか。

福島県会津若松市で、八千年の寿命を得たと伝わる男です。

何を食べましたか。

竜宮城を追い出された鳥貝の料理と記録されています。

どうなりましたか。

貧乏ななりで日本中を回ったとされます。

八百比丘尼と同じですか。

報告は会津の八百比丘尼に関する資料として書かれています。

トボ作と併せて覚えたい言葉・用語

八百比丘尼(やおびくに)

人魚の肉を食べて長生きしたとされる尼です。

庚申待ち(こうしんまち)

庚申の夜に集まって明かす行事です。

鳥貝(とりがい)

内湾の砂泥にすむ二枚貝です。

トボ作の参考資料

この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。

  1. 国際日本文化研究センター「トボ作」