福島県東白川郡塙町の雨乞いの地蔵。憑かれた人が水をかぶり、地蔵を抱いて川に飛び込んだ。
アメップリ地蔵とはどんな妖怪か
アメップリ地蔵は、雨を乞う地蔵です。福島県東白川郡塙町の話です。
国際日本文化研究センターの怪異・妖怪伝承データベースは、東京女子大学史学科民俗調査団「六、信仰 4村外の神」(『奥州東白川の民俗:福島県東白川郡塙町大字川上』東京女子大学史学科民俗調査団、1971年)を典拠に、入山のお地蔵様にはアメップリ地蔵とも言われている。前田に住むAさんにはこの地蔵がついたと記します。
憑かれた人が動きます。
用意させた水を頭からかぶったかとおもうと、姿が見えなくなった。このとき、前田にある地蔵をもって川に飛び込んでいたといいます。
この図鑑には稲荷の主(福島)も収めています。
アメップリ地蔵の漢字表記と読み方
読みは「あめっぷりじぞう」です。
「アメップリ」は雨降りのことを指す土地の言い方です。
「日でり」は、雨の降らない日が続くことです。
「憑く」は、目に見えないものが人に取りつくことです。
この図鑑には稲荷の主(福島)も収めています。
アメップリ地蔵(あめっぷりじぞう)
データベースの呼称欄は「入山の地蔵,アメップリ地蔵」と示します。
入山(いりやま)
記録が示す、地蔵のある場所の名です。
前田(まえだ)
記録が示す、憑かれた人の住む集落の名です。
アメップリ地蔵の姿と特徴
アメップリ地蔵の話は、記録に順を追って書かれています。
その地蔵 … 入山のお地蔵様。
別の呼び名 … アメップリ地蔵。
憑かれた人 … 前田に住むAさん。
するとき … 日でりのとき。
したこと … 入山から3つの地蔵を借りてきて家の中においた。
そのあと … その前で拝む。
起きたこと(一) … だんだん手が動き始めた。
起きたこと(二) … 用意させた水を頭からかぶった。
そのあと … 姿が見えなくなった。
そのときのこと … 前田にある地蔵をもって川に飛び込んでいた。
雨が降ったかどうかは書かれていません。
アメップリ地蔵の伝承記録
入山のお地蔵様
入山のお地蔵様はアメップリ地蔵とも言われています。
二つの名を持つのは同じ地蔵です。
地蔵がつく
前田に住むAさんにはこの地蔵がつきました。
憑いたのは地蔵です。
三つ借りて拝む
日でりのときに入山から3つの地蔵を借りてきて家の中においてその前で拝むと、だんだん手が動き始めました。
動き出したのは手です。
水をかぶって消える
用意させた水を頭からかぶったかとおもうと、姿が見えなくなりました。
消えたのはその人です。
川に飛び込む
このとき、前田にある地蔵をもって川に飛び込んでいたといいます。
抱えていたのは地蔵です。
アメップリ地蔵の伝承地域
公的データベースの地域欄は福島県、市郡名の欄は東白川郡、区町村名の欄は塙町を示します。
報告の題は福島県東白川郡塙町大字川上まで書いています。
アメップリ地蔵の正体と考えられているもの
アメップリ地蔵は、雨を乞う地蔵です。
祟る話ではありません。 語られているのは、憑かれた人の動きと、川に飛び込むまでの一部始終です。
水をかぶるところから川に飛び込むまで、雨を招く所作が続いています。
この図鑑には稲荷の主(福島)も収めています。
アメップリ地蔵が登場する作品
アメップリ地蔵を単独で扱った本は見当たりません。読めるのは学生の調査報告です。
地蔵を水に沈めて雨を乞う行いは各地にあり、川に投げ込む、縄で縛るなどの形をとります。
アメップリ地蔵が登場する調査報告
奥州東白川の民俗:福島県東白川郡塙町大字川上
東京女子大学史学科民俗調査団が1971年に出した報告です。
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アメップリ地蔵についてよくある質問
アメップリ地蔵とは何ですか。
福島県東白川郡塙町の入山にある、雨乞いの地蔵です。
どうやって雨を乞うのですか。
日でりのときに三つの地蔵を借りてきて、家の中で拝んだといいます。
憑かれた人はどうなりましたか。
手が動き始め、水を頭からかぶって姿が見えなくなったといいます。
そのあとどこにいましたか。
前田にある地蔵をもって川に飛び込んでいたといいます。
アメップリ地蔵と併せて覚えたい言葉・用語
アメップリ(あめっぷり)
雨降りのことを指す土地の言い方です。
日でり(ひでり)
雨の降らない日が続くことです。
塙町(はなわまち)
福島県の南部、東白川郡にある町です。
アメップリ地蔵の参考資料
この記事は、以下の公的・学術資料をもとに構成しています。